四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

お土産事件

こんにちは。

 

オヤジの買ってくる「お土産」には、いろいろな逸話が残っている。

そもそも、オヤジがお土産を買ってくることは稀なので、めったにない分、驚きも感動もひとしおだ。

 

 

第一に、オヤジのお土産は、オヤジ好み。

自分が好きなお菓子を買ってくる。

自分だけが好きなお菓子を買ってくる。

 

 (・・・・)

家族がそっぽを向く。

「えーーっ! 誰も食べないのか? 

 仕方ないな。」

オヤジは一人でむさぼる。

がっかりしている子どもをよそに、

 ガブッ、ガブッ。

 

 

第二に、誰かが一度「おいしい」と言うと、立て続けに同じものを買ってくる。

 

「〇〇駅に行くなら、たまにはお土産を買ってきたら? 子どもたちが喜ぶと思うよ。」

とオヤジにアドバイスしたことがある。

 

「このバームクーヘン、おいしい!」

3回連続で買ってきた時には、さすがに「どうせ買うなら他のものを買ってきて。」と言ってしまった。 

しかも、3回連続で買うには高級過ぎるバームクーヘン。

 

 

第三に、アレだけはやめて、と何度言っても買ってくる物がある。

マシュマロと塩大福。

私が苦手なものだ。

 

でもオヤジは好き。

オヤジは食べたい。

買うのは構わないが、

「いいお土産があるぞ。」

と毎回ドヤ顔で言われると悲しい。

 

そろそろ覚えてくれないかな? 苦手だと20年以上言い続けているのに。

 

 

第四に、物の場合。

社員旅行のお土産だった。

ウッ

誰がもらう? 誰が使う?

息子たちが押し付け合いをした、

くまの形の小財布。

三男でも小2。

まず、ほしがらない。

 

 

第五に、

「これは、オレのだ。」

「おとうさんのは何?」

「それは言えないね。ふっ。」

包紙すら開けずに、持ち去る。

 

何だろうね。

何でもいいか・・・。

 

  * * *

 

さて、今年のお正月。

去年の暮れにオヤジの近親者に不幸があったため、親族で集まることもなく、静かなお正月を迎えていた。

 

突如、

オヤジが初詣に行く、と言い出した。

 

「おとうさん、喪中なんだから、今年は初詣を控えないと。」

そう伝えたのだが、

 

「オレはそんなこと気にしない。」

と。

 

ふぅぅぅぅ。

露店が目当てだということは分かっているが、

今年ぐらい我慢できないのか?

 

我慢できないよな。

 

一人、ルンルンな足取りで出かけて行った。

 

 

数時間後、

 

「お土産買って来たぞ!」

 

 

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「さあ、一つずつ選べ。」

 

 

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 いや~~~~~~~~っ!!!

 

 

これって、

 誰の運勢なの~~~~~~~~!?

 

 

    吉、

    小吉、

    小吉、

    末吉、

    末吉、

 

 

 勘弁してよ~~~~~~~~!!!

 

 

確かに土肝を抜かれ、「驚きと感動のお土産」ではあったのかも?  

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、たまにはお土産を買って来てくれる人でありますように・・・

もちろん、家族が喜ぶお土産を・・・