四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

散髪屋事件

こんにちは。

 

今回は「散髪屋さん」の話なのですが・・・、うまく伝えられるか今から心配です。伝わるかな〜? 伝わって〜!

 

うちには重度障がいの息子がいる。息子の世話は、かなり大変。しかし、オヤジ(夫)には頼めない。ほぼほぼ私がやっている。

オヤジに頼むことと言えば、レンタルDVD屋さんと散髪屋さんくらい。つまりは連れて行くだけ。お運び係。

たまには散歩にも行く。でも、息子の気持ちに寄り添わないから、時々息子がイラついて帰って来る。散歩は好きなのにイライラしてしまう。

オヤジがいかに自分勝手に息子を振り回しているのかが分かる。どうぞ ひとりで散歩して。

 

 * * *

 

さてさて、長年この息子の散髪をしてくださった散髪屋さんが閉店することになったみたい。オヤジによると、そう張り紙があったそうだ。

そう言えば、初めの頃 私が連れて行っていた時も、かなり年齢を感じるご夫婦だったな。息子のことを理解してくださり、上手に励ましながら切ってくださっていた。やさしくプロフェッショナルな散髪屋さん。

 

「じゃあ、閉店までに次のお店を探さないとね。今のお店の方に紹介してもらえば? こういう子も受け入れてもらえるお店を。」

 

「誰が商売敵を紹介なんてするものか!」

 

「でも閉店するんだし。組合とか商工会とかあるだろうから、きっといい所を教えてくださるよ。やさしい方々だし。」

 

「世の中はそんなに甘くない!」

 

言い張るオヤジ。

とにかく、オヤジは人に聞くのを嫌がる。

 

 

翌月。

「閉店じゃなくて移転するらしいぞ。」

 

「えっ? そうなの? どうしてあの年齢で移転するんだろうね。」

 

「それは知らない。近くの〇〇ビルらしい。」

 

「へ〜、そうなんだ。すぐ近くだね。」

 

「移転先にも来てってよ。」

 

「そう。じゃあ新しいお店を探さなくてもいいね。良かった〜!」

 

「そういうことだ。」

 

 

翌月。

「もう、あの店は閉店したな。」

 

「移転先はまだオープンしてないの?」

 

「さあな。」

 

「電話してみれば?」

 

「番号知らないし。」

 

「近所に移転なんだから、きっと番号も変わってないはずだよ。」

 

「君は何を言ってるんだ!

 あそこは全く別の店だぞ!」

 

「えっ? あのご夫婦じゃないの?」

 

「オーナーも違うし、店の名前も違う!

 前の店とは全く関係ないんだ!」

 

 

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ワーオ!!!

 

この3ヶ月の会話は何だったの〜〜〜〜っ!?

 

おじちゃんとおばちゃんに、ちゃんと話を聞いたんじゃなかったの〜〜〜〜っ!?

 

 

ああ。

私が愚かだった。

またしてもオヤジの言葉を信じてしまった。

自分で確認すべきだったのにぃぃぃ!!!

 

3ヶ月間もオヤジを疑わなかった、そんな自分に嫌気がさす事件でした😮‍💨  ち〜ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、正しく見極め正しく伝える人でありますように・・・