四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

90歳事件 

こんにちは。

 

今日の話は「義母の誕生日」。私は鬼嫁です。鬼嫁で〜す。

 

 * * *

 

朝っぱらからオヤジが言った。

「今日、オカンの誕生日でさ。90歳だ。」

 

「それは、おめでとうございます。」

と、返事をした。

 

「90歳は何寿って言うんだっけ? 傘寿? 卒寿? えっ? 違うかな?」

オヤジ、一人でベラベラとよくしゃべる。

 

しかも、どうやら返事がほしいらしい。

今めっちゃ忙しいんだけど、見て分かりませんかね? 

 

それでもって、義母の90歳について私に何かを言ってもらいたがる。

 お祝いしに行く? プレゼントを買う?

たぶん、こういう類のことを求めているっぽい。

 

オヤジ・・・? 

私と義母の歴史を知っているかい?

 

 

義母は現在「老人入所施設」に入っている。もう何年になるだろう。

この件にも逸話がある。私は義母が入所したことを知らなかった。オヤジにも尋ねたが知らなかった。後付けで聞かされたってわけ。

それまで義母は義兄一家と暮らしていた。義父が亡くなった後、しばらくして認知症の症状が出てきたのだけれども、スピードはゆっくり。自分でご飯も食べれるし、自分で歩いてトイレにも行ける。少々会話が噛み合わない時もあったが、これくらいで部屋に閉じ込めておくのはどうだろう、と私が哀れに感じるほどの扱いだった。まあ、一緒に暮らしているわけじゃないから、実のところの大変さは分からないけど。

そしてある日、入所していた。驚いた。

 

オヤジに、

「これでいいの?

 何の相談もなく施設に預けられて。

 息子としてどうなの?」

と 尋ねてみたが、いつものようにオヤジは だんまり。沈黙。

 

更に、オヤジは なかなか施設に足を運ばない。

「たまにはお母さんの顔を見て来たら? 施設に一人できっと寂しいよ。」

私に言われて、あっそう?みたいに出かける。

 

なんだろうね、この不思議な空気。

 

 

さてさて本題です。私と義母の歴史。

私は結婚以来、義父母に可愛がられたことがない。口を開けば息子(オヤジ)の心配ばかり。

「あなたがしなさい。してやりなさい。」

「野菜を食べさせてる? 今の旬の野菜を言ってみなさい。テストします。」

「これは〇〇の好物だから〇〇に食べさせて。」

「こんなだらしない服着せないで。あなたが整えてやりなさい。」

「子どもができないのはあなたに欠陥があるんじゃないの? 生理はちゃんと来てる? 夜はどうなの? やるべきことはやってるの?」

やいのやいの。

 

次男に障がいがあると分かってからは、更にヒートアップ。

「こんな何もならない子を産んで! あなたのせいよ。あなたが悪い。」

「うちにこんな血筋はない。あなたの家の血筋でしょ。」

「全く、こんな子生まれなきゃよかった。」

顔を合わせる度に言われた。

そしてその激しい言葉の最後に必ず言う。

「〇〇(オヤジ)が かわいそうに。」

 

責め立てられながら、ぼろぼろと涙を流す私。

誰一人として、義父母を止めない。

オヤジはガツガツお菓子を食べ続ける。お菓子は見えても、泣いている妻は見えない。

 

帰り道、オヤジに訴えた。

「どうして私ばかり責められるの?」

 

「えっ? そんなこと言ってた? 全然聞こえなかったよ?」

 

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この歴史、黒いんですけど!?

 

年2回、挨拶に行ってるだけでも偉いと思うんですけど!? まだ何か!?

 

90歳のお祝いに「お義母さん、〇〇さんを産んでくれてありがとう」と言えとでも!?

 

 

  あーりーえーなーーーーーい!!!

 

 

私は鬼嫁ですかね? 鬼嫁かもしれませんね。

結婚したら、義父母にかわいがられる嫁になるはずでした。大事にされる妻になるはずでした。こんなに苦しみ続けるなんて・・・   ち〜ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、あなたの気持ちを理解してくれる人でありますように・・・

 

もうひと言

あなたの家の血筋・・・ってねぇ🙄🙄🙄