お好み焼き事件
オヤジはいくつになっても「おこちゃまメニュー」が好き。
カレー、シチュー、ハンバーグ・・・
そんな感じ。
「おこちゃまメニュー」の日は
テンション上げまくり。
ちなみに現時点で55歳。
今日はその中から「お好み焼き」の話です。
* * *
オヤジは「お好み焼き」が好き。
たいがい、家族がそろう土日に作ります。
普段は呼ぶまで姿を現さないオヤジが、
「お好み焼き」の日は、
焼き始める前からソワソワと登場してきます。
そそくさとテーブルを拭き始め、
ソース、鰹節、青のり、マヨネーズ、
お皿、お箸、コップまで、
どんどん準備を進めます。
・・・(普段はこんなことしませんよ。)
私がジューッと焼き始めると、
胸が高鳴るらしい。
「ほら、みんな席につきなさい!」
と。
裏返しでもしたら、それは大変。
豚バラの焼ける匂い。
「あー、いいかおり!!」
と。
「ほら、もう焼き上がるぞ!!!」
テンションマックス!
さあ、焼けました。
オヤジは腕まくりをして、
「お好み焼き」にソースを塗り始める。
気持よさそうに、
鰹節を高い位置から振り落とす。
続いて青のり。
ハラハラハラ~
・・・(この時点でテーブルはかなり汚い)
オヤジがナイフを持って切り分ける。
慎重に、慎重に。
(・・・またか。)
オヤジは6等分ができない。
何故か、
できない。
「おとうさん、切り方ひどくない?」
かわいそうに、
毎回家族の誰かに指摘される。
そして言う。
「おかしいなあ。ちゃんと切ったはずなのに。」
と。
20年以上、私はこの言葉を聞いている。
しかも、8等分でもこうなる。
(おかしいなあ・・・?)
(こっちのセリフじゃーーー!!!)
* * *
そして、
誰に何と言われようと、
オヤジは食べまくる。
「もう食べれない。」
オヤジのこの言葉を、
もはや誰も信じてはいない。
ここからが勝負!と言わんばかりに
食べ続ける。
今日のひと言
あなたの旦那様が、バースデイケーキの切り分けを任せられる人でありますように・・・
空を見上げよう!