四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

頼んでみた!事件 その3

こんにちは。

 

唐突ですが・・・

うちには自動掃除機能付きのエアコンと、そうでないエアコンと両方あります。ちょうど今頃のオフシーズンになるとエアコンの掃除をするのですが、何故でしょうか、どちらのファンにもカビなるものが💦

この件について、以前、家電量販店の方に尋ねてみたことがあります。

「カビ、つきますよねー。」

と言われて、がっくり。

使用方法とか、掃除の仕方とか、何かアドバイスがほしかったのに💦

 

自分で出来る対処法をご存じでしたら、どなたかぜひご教示ください。

 

 

今回はそのエアコン掃除にまつわる話。

【頼んでみた】シリーズ第3弾です。

 

 

 * * *

 

 

10年ほど前、私は四十肩だか五十肩だかに苦しめられていた。

 

とにかく肩が、痛くて痛くてたまらない。

痛みでなかなか寝つけず、夜中にまた痛みで目が覚める。

 

動かせば、ヒーッという痛み。

じっとしていても、ずずーんと痛む。

 

そして、腕が上がらない。

痛みをこらえて上げてみても、

肩の高さで限界。

いでででで・・・

それより上には上げられない。

 

 

ところがある日、私は見てしまった。

 

エアコンの吹き出し口あたりに、茶色い汁が垂れているのを。

ひどい暑さ続きで、ガンガン冷房を使ったせいだろう。

冷却時に生じた水が、汚れを含んで垂れ出たものらしい。

 

 

拭きたい。

どうしても拭きたい。

 

 

しかし、

腕が上がらない。

 

食卓の椅子に上がっても、

やはり届かない。

 

 

 

ついに、私はオヤジに頼むことにした。

 

「エアコンのあの汚れがどうしても気になるから、

 おとうさん、ちょっと拭いてくれない?」

 

「なんであそこが汚れるんだ?」

 

「冷却の時に出るんだろうね。」

 

「汚いなあ。」

 

「私、肩が痛いから、お願いしていいかな?」

 

「分かった。

 じゃあ、これが終わったら、やるよ。」

 

 

しかしオヤジはすっかり忘れてしまった。

 

 

翌週の休みに、また頼んだ。

 

しかしオヤジはまたも忘れた。

 

 

 

拭きたい。

どうしても拭きたい。

 

 

 

翌週。

「おとうさん、今日こそ拭いてくれない?」

 

「そうだったね。忘れてたよ。

 じゃあ、新聞読んだら、必ず拭くから。」

 

 

そして、

忘れた。

 

 

ここまでくると、私も限界だ。

頼んでも、頼んでも、このありさま。

 

だいたい拭く気があるのか?

それさえも疑わしい。

 

 

新聞に挟まれていたチラシ、

脚立、

アルミ製、

五段!

 

 

もうこれしかない!

 

 

 

 

しばらくして脚立が送られてきた。

信頼できるのは、この脚立と私自身だ。

 

私は脚立に上り、

本体もフィルターも、せっせと掃除した。

肩はもちろん痛いのだけれど、

脚立の上なら、腕を高く上げなくてすむ。

 

仕上げに、シューッと、内部洗浄用のスプレーをかけた。

 

 

ああ、すっきり!

 

すがすがしいっ!

 

この瞬間を、待っていたわ~!

 

 

あの、一筋の汚れを取るのに、

ひと月が経過していた。

 

 

 * * *

 

 

さらに一週間後、

 

外出から帰って来た私に、

 

オヤジが言った。

 

 

 

「エアコン、掃除したからね。」

 

 

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 なんですと~~~~~~~~~~~

 

 

「で、どんな掃除を してくれたの?」

 

 

よくぞ聞いてくれた、と、オヤジ。

 

「うん。

 

 シューッ ってしたよ ♪ ♪ ♪ 」

 

 

 

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「そ、そうなの・・・。ありがとう。」

 

 

一週間前に徹底掃除したエアコンは、

さぞかし、きれいだっただろうなぁ。

 

そこにまた、

 

シューッ

 

ってしたんだねぇ。

 

 

 あはは、あはは・・・・・

 

 

追記 :  肩が痛くて眠れない時は、バスタオルを幾重かにたたんで、肩の下に敷いて寝ると良いと聞きました。私はこれでずいぶん寝つきがよくなりましたよ! 整骨院にも通いました!

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、すばやく行動してくれる人でありますように・・・