白血病と闘う⑩
こんにちは。
シリーズ最終話となります。
丸3年におよんだ三男の白血病との闘い。自宅での服薬が最後の治療でした。苦しみと恐怖に耐え続けた、長い長い治療がついに終わる! 待って待って、待ちわびたこの瞬間!
この「お薬最後の日=治療最後の日」に、オヤジは従兄弟と酒を飲んで上機嫌に帰って来ました。1ヶ月以上前から、この日はお祝いしようと話していたにも関わらず・・・。
家族のことを全く気遣えないオヤジに腹を立てた私は、数年ぶりに激怒し、号泣しながらオヤジを責め立てた・・・という場面の続きです。
* * *
どうして、こんな大切な日を忘れるの!?
今まで頑張ってきた三男を、どうして褒めてあげられないの!?
寂しい思いをしてきた長男と次男を、どうして労ってあげられないの!?
それで父親って言える!?
いい夫にはならなくても、
せめていい父親にはなってほしいって、
ずっとずっと頼んできたでしょう!?
どうして!?
どうして分かってくれないの!?
こんな時、オヤジは必ず、ある行動に出る。
腕を組んで、
目をつぶり、
下を向く。
黙って私の話を聞いている、
かのように見える。
私が泣こうが、
わめこうが、
黙って聞いている、
かのように見える。
しばらくすると、
ぐら〜ん ぐら〜ん ぐら〜ん
前後左右に揺れ始める。
オキアガリコボシ
オヤジは、
オキアガリコボシになる。
ぐら〜ん ぐら〜ん ぐら〜ん
私が話し終えると、
スッと、どこかへ消える。
そして・・・
2~3日も経てば、
まるで何事もなかったのように、
いつものオヤジに戻る。
変わらない。
オヤジは変わらないよ。
きっとこれからも、
オヤジはオヤジとして生きていく。
三男の白血病の治療は、無事に終了しました。その後は、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回、1年に3回、という頻度で血液検査・経過観察をしてきました。治療終了から5年経った時、「再発の確率が減った」ということで、その後は1年に1回の検査受診を続けています。
今現在は、元気に高校生活をエンジョイしています。ただ、将来的には、強い治療の影響で何らかの問題が生じることもある、再発の可能性が全くないわけではない、とのことです。成人病などにはなりやすいらしく、食事や運動、生活習慣に、人一倍気を配るよう言われています。
三男よ、
肝に銘じておきなさい!!
今日のひと言
あなたの旦那様が、問題から逃げ続ける人ではありませんように・・・