四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

白血病と闘う⑨

こんにちは。

 

 即日入院から始まった三男の白血病の治療。丸3年が経とうとしていた。

あと少し、あと少しで、全ての治療が終わる。

 

長くて、苦しくて、悲しくて、切なくて・・・

どんなに言葉を尽くしても、言い表せないほどつらい日々だった。

 

私も息子たちも、表面上は元気に振る舞ってきた。毎日の生活に楽しみをプラスしながら、「笑う」ことも忘れずに過ごしてきた。

 

 

✨「お薬最後の日! 〇〇頑張ったね!」✨

ひと月前からカレンダーに書き込みをし、キラキラで囲んでいる。家族みんなでお祝いをするために。      

 

 

 

 

さあ、待ちに待ったお薬最後の日!

どうやって三男を労おうか、

どうやってこの喜びを分かち合おうか・・・

 

朝の薬を飲ませても、涙が出た。

昼の薬を飲ませても、涙が出た。

 

あと、1回!!!

 

 

・・・夕食直前に、

オヤジから電話がかかってきた。

 

「今から従兄弟と会う。

 バンメシはいらない。」

 

「どうしても今日じゃないとダメなの? 

 だって今日は・・・」

 

「もう約束したんだから、何も言うな。

 じゃあ、そういうことで。」

 

オヤジはいつものように、言うだけ言ってブチッと切った。

今にもあふれ出しそうな、私の言葉をひと言も聞かずに・・・

 

 

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気を取り直して・・・

 

子どもたちと4人で夕食を済ませた。

そして、最後の薬を準備する。

長い長い3年間の出来事が思い出され、

自然と涙がこぼれ落ちた。

三男が薬を飲むのを皆で見守る。

 

拍手、拍手、拍手!!!

 

「今までほんとによく頑張ったね。」

「お兄ちゃんたちも、よく頑張ったね。」

 

皆で抱き合った。

いっぱいいっぱい喜びと安堵の涙を流した。

三男も、長男も次男も、そして私も、

闘い続けた3年だった。

 

 * * * 

 

夜遅く、オヤジが帰って来た。

ご丁寧にお酒まで飲んで上機嫌。

 

「おとうさん、ちょっと話してもいい?」

「えっ? 何?」

 

従兄弟との話を聞けば、大した用があったわけでもない。何かちょっと頼み事をされただけ。電話でも済ませられただろうし、少なくとも、今日でなくてよかったはず。

 

 

許せない。

今回ばかりは許せない。

 

 

何年ぶりだっただろうか、私は大爆発、大噴火状態でオヤジを責めた。

 

 

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こんな時、オヤジは必ず、ある行動に出る。

 

 ( 気になりますが、続きは明日です。ごめんなさい。)

 

 

今日の一言

あなたの旦那様が、大切なものを大切にする人でありますように・・・