コロナかもしれない事件 その1
こんにちは。
私の夫(通称「オヤジ」)は、日々いろんな事件(?)をおこします。それはまるで四コマ漫画。家族はただただ苦笑い。残念ながら私は絵がヘタクソなので、オヤジの四コマ的エピソードをぼちぼち綴ってまいります。
* * *
それはまだ緊急事態宣言が出される少し前のこと。だれもが未知のウイルスに不安と恐怖をいだき始めていた頃の話です。
オヤジの職場に発熱者が出ました。PCR検査はなかなか受けさせてもらえず、その方は自宅待機。その一週間後に別の方が体調不良に・・・
オヤジからのLINE。
「オレもコロナかもしれない。」
「子供と一緒に風呂はやめたほうがいいかも。」
「食事も時間をずらすか?」
(へっ?)
(そんなレベルじゃ駄目ないんじゃない?)
(コロナかもしれないんでしょ?)
私はパニックになりつつある頭をフル回転させて対策を練った。答えは一つ。家庭内隔離。名付けて「オヤジ隔離生活」。
オヤジは自分の部屋以外、常にマスク装備。出来るだけ部屋で過ごす。食事も部屋へ運ぶ。部屋から出たら即手洗いうがい。風呂は最後でお湯を抜く。部屋は2方の窓でちょこちょこ換気。換気を終えてマスクした状態で部屋を出る。
この条件をのむと言うので、やむなく帰宅を許した。
オヤジはなぜかルンルン。
トレーにのせた夕食を運びながら、
「ホテル住まいみたいじぇ。」
と足取り軽やかに自室へ消えた。
しばらくしてリビングに出てきたオヤジが、マスクを外して薬を飲む。
「マスク外すんだから、薬も部屋で飲んでよ!」
「ワーオ、厳しいじぇ。」
・・・(当然だ!)
「おとうさん、ちゃんと部屋の換気もお願いね。」
「分かってる。」
さて次の朝、オヤジが仕事へ出たので、再度部屋の換気をするためマスクをつけてオヤジの部屋へ向かった。
「ん?」
「んんん?」
オヤジの部屋のドアが全開!!!
(やられた!)
あれだけ言い聞かせたのに、このドア開けて換気かよ!?
このドアからウイルスはどこへ飛ぶ!?
家中だよ~
つづく
今日のひと言
あなたの旦那様が、なんとかして家族を守ろうと考える人でありますように・・・