およばれ事件
こんにちは。
コロナ以来、出かけることが ずいぶん減りました。特に街中に出る機会が極端に減ったので、今年は服を あまり買いませんでした。買ったのは 家着だけかも。
もともと おしゃれでもないですしね💦
今回は、「服」にまつわる話です。
* * *
オヤジは服にもうるさい。
良い意味でうるさいのなら まだいいが、
オヤジのうるさいは、ちょっと違う。
仕事以外の日、
オヤジは必ずＴシャツを着る。
夏でも冬でも、肌着代わり。
それは尊重する。
問題は、どんなに色あせしようが、
擦れようが、穴があこうが、
お構いなし ということ。
結婚当初、
オヤジの実家を訪ねた時、
義母に こう言われたことがあった。
「こんなボロボロの服を着せて！
あなたが気遣って 整えてやりなさい。」
はあっ！？
あなたの息子、30歳過ぎてますけど！？
と思ったが、
その後よくよく考えてみると、
いや、確かに恥ずかしい。
横にいる夫が ボロボロじゃ、実に困る。
ところが、当の本人は まったくその気がない。
無頓着。
それどころか、オレが着たいから着る、
というわけ。
私が選んで買った服、
１～２回は着るのだが、
生地が厚いだの、
首まわりがきついだの、
色がイヤだの、
必ず文句を言い出して、着なくなる。
ある時 会社の関係で、オヤジが《プチおよばれ》することになった。
「この前はオレだけ、ラフ過ぎたからなぁ。」
前日になってオヤジが言う。
「おとうさん、
恥ずかしくない格好で出かけてよ。」
「そんな服、持ってない。」
「じゃあ、今から買いにいこうよ。
ついて行くから。」
オヤジ、しぶしぶ承諾。
お店に連れて行って、何種類か当ててみて、
それから店員さんに アドバイスをもらった。
チェックのシャツと、
うすいグレーのジャケット。
これなら納得するか？
「おっ、いいね。」
オヤジ、張り切って購入。
次の日、支度して出て来たオヤジ。
「おとうさん？
な、なんでそんな服なの？」
いつも着ているヨレヨレのジャケット。
ヨレヨレのズボン。
そして、
全くオヤジに似合わない、
ピンクの、
色あせたＴシャツ。
「昨日買った服は？」
「いやぁ、あれは暑いよ。」
「ズボンはそれなの？」
「たくさん食べるなら、これじゃないと。」
・・・もはや 口をはさめぬのか！？
「でも、
せめて、
ピンクのＴシャツだけは やめてくれない？
色も落ちてるし、
その服に全然 合わないよ。」
「これが一番気に入ってるんだから、
もう言うな。」
こうしてオヤジは、
( 私が思うに ) 恥ずかしい姿で、
およばれの席に旅立った。
二度と一緒に
買い物なんて行くものか～～～～～！
* * *
オヤジは自分で服を買ってくるようになった。
お店の人に相談して買って来てね、
と 念を押しても、
オヤジは かたくなに相談しない。
ある時は、
メジャーで自分のウエストを測って行き、
ウエストだけしか合っていない、
妙にブカブカの、
中途半端に短い、
ズボンを買ってきた。
しかも同色２枚組。
「おとうさん、めっちゃおかしいよ・・・」
家族に言われて タンスにしまい込んでいる。
アレは本当に まずかった。
* * *
ある時は、パジャマ。
( 模様は変えています )
「うわっ！！！ 何それ！！！
なんで買ったの？？？」 ( 息子 )
マジで、驚きを隠せない、
そのセンス。
某 有名スポーツメーカーのロゴは、
キラキラの金色。
スマートな人が着れば カッコイイよね、
きっと。
オヤジは、
ビッチビチ。
体に張り付いている。
おデブな腹回りは、特にひどい。
・・・こちらは現役で、
今もオヤジに愛され続けている。
絵が下手なのが悔やまれます。
私の絵の方が断然マシです。
今日のひと言
あなたの旦那様が、人の意見に耳を傾ける人でありますように・・・
