産後事件
こんにちは。
今回もまた思い出話です。思い出なんていう、美しい響きのものでもありませんが・・・
長男を出産した時の事件は、以前書いたことがあります。その後編という感じかな。
* * *
初産というのは本当に疲れるもの。出産そのものも大変だし、大丈夫かな、無事に生まれてくるかな、そういう気苦労が半端ない。
私も長い陣痛と心配で体も心もクタクタ。
生まれてきたのは男の子だった。
おお〜ん、なんてかわいいのぉ💕
夜の出産だったので、翌日になって義父母が産院に現れた。
カチャッ
ドアが開いて義父母登場。
体を起こして挨拶をしようとすると、義父母は私の横をスーッと通り過ぎてしまった。
へっ?
向かうは奥の窓際に座っているオヤジ(夫)のもと。
がしっと両手でオヤジの手を握り、
「〇〇〜っ!
おまえ、本当によくやったな〜っ!
でかしたぞ〜っ!」
へっ?
いやいやいや。
産んだの私なんですけど?
オヤジは弁当食べてただけなんですけど?
何なの? その怖い褒め方?
確かに私が産んだ長男は、義家の姓を継ぐ初めての男児。男児が生まれて喜ぶのは分かるけど、まさかクタクタの私をスルーするなんて・・・
オヤジ、何とか言えよな。
何も言わんのかいな。
それどころか、褒められて デレデレ〜 ♪ ♪ ♪
義父がバッグから何やら封筒を取り出した。
さては「お祝い」だな。
「さあ、〇〇。
取っておけ。
ほんとに偉かったな。
早くバッグに入れときなさい。」
いやいやいや。
私まだ声かけられてないんですけど? 見えませんかね、ここにいるんですけど?
「で、おまえ、仕事の方はどうや?
うまくやってるか?」
いや〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
仕事の話に移っちゃったよ〜〜〜〜〜っ!!!
この後しばらく親子は歓談し、帰り際になってようやく私も声をかけられた。
義父、
「おつかれさんやったな。」
義母、
「おつかれさん。」
終わりかいな〜〜〜〜〜〜っ!!!
この頃はまだ何も分かっていなかった私。子どもを産めば、義父母に少しは可愛がられるようになるかもと、淡い期待を抱いていた。義父母が可愛いのは息子だけであって、嫁なんざ「子孫生産機」ってことですかね? ち~ん
今日のひと言
あなたの旦那様が、あなたと義父母の架け橋になってくれる人でありますように・・・