誕生日事件
こんにちは。
今回はむかしむかしの話。結婚当初、まだ私が初々しい新妻だった頃。私にもそんな時代があったのです・・・
* * *
結婚して初めてのオヤジ(夫)の誕生日。
オヤジが出勤した後、まだ食器も洗ってない早い時間に、電話が鳴った。
義母からだった。
「今日は〇〇の誕生日でしょ?」
「はい。そうです。」
「何で私に電話がかかってこないの?」
「えっ?」
「今日は〇〇の誕生日でしょ? 誕生日には母親に電話をかけるものでしょ? 産んでくれてありがとうって感謝する日でしょ? 私が産まなきゃ〇〇は存在しないわよね? だから私にありがとうって感謝する日でしょ?
あなたは電話するように言ったの? どうして電話をさせないの? あなたの役目でしょ?
あなたは今まで井の中の蛙だったから、そういう常識がないんでしょうよ。でも〇〇と結婚したんだから、いつまでもそのままじゃ困るのよ。ちゃんと常識を持っていれば、誕生日に母親に電話することくらい分かるでしょ!」
・・・ケロケロッ?
つまりは、社会人として働き通しだった私は世間知らずで非常識…と? それでもって、こんなに朝早くから延々と説教を食らわせる必要がある…と?
義母の話の途中から、いやいや、話の初めから、私の脳みそはモヤモヤモヤモヤ。
「へっ?
何言ってんの?
感謝されたきゃ息子に言えばいいじゃない。
そもそも、そんな息子に育てたの?
産んでくれてありがとう?
そう言ってくれる息子に育てとけば?
電話しないのはあなたの息子。
感謝しないのもあなたの息子。
嫁に説教なんて、お門違いも甚だしいわ💢」
と 怒鳴り散らしたかったけど、義母に向かって言えるはずもなく、とりあえず言いたいだけ言わせておいた。
「仕事から戻ったら電話させます。」
ガチャンッ!
夜になって帰宅したオヤジに問う。
「お義母さんに電話した?」
「いや。」
「誕生日には母親に電話するんじゃないの?」
「なんで?」
ほーらね!
おたくの息子、誕生日に感謝の電話なんて今までしたこと無いんでしょ? そんな息子に育ててないでしょ?
何で私のせいにするのよ〜〜〜〜!!!
ケロケロケロ〜〜〜〜ッ!!!
* * *
今思い出しても腹が立ちます。嫁いびりにしたってひどい話。トンチンカンでアホらしい。
あの頃の私はまだ何も分かってなかったけど、今の私ならよく分かる。
靴は脱ぎっぱなし。ドアは開けっ放し。電気は付けっ放し。ゴミは置きっ放し。パンツは裏返しっ放し。椅子ひとつ元の位置に戻さない。出るよ、出るよ、どんどん出るよ!
ちゃんと子育てしとかんか〜〜〜いっ!!!
こんなん結婚させたらアカンやろ〜〜〜っ!!!
今日のひと言
あなたの旦那様が、感謝する気持ちを持っている人でありますように・・・