自立力
こんにちは。
今日はオヤジの育った環境について考察します。想像します、かな?
* * *
結婚当初から、不思議なことは度々あった。
両親が準備してくれた婚礼家具を、新居アパートに運び入れた時、義父母が言った。
「しんこのこ、ズボンプレッサーは?」
「へっ? 持ってきてませんけど?」
「まったく気が利かない嫁だ。〇〇の仕事を考えたら必要なことぐらい分かるだろうに。」
・・・これが最初の事件。
ゲッ
必要なら息子に持たせれば?
っつーか
おたくの息子30歳超えてるんだけど、
自分で自分のこともできないの?
なんで私にやらせようとする?
その後も似たような事件は数えきれないほど起こった。
「しんこのこが やりなさい。」
「しんこのこが してやりなさい。」
「しんこのこが 気をつけてやりなさい。」
その度に心の中で叫ぶ。
息子に言ったらどうなの?
息子にやらせたらどうなの?
おたくの息子の世話をやくために結婚したわけじゃないんですけど?
なんでもかんでも私に押し付けないでよ!
一方で、
義父母はいつもオヤジのことを心配していた。
「⚪︎⚪︎⚪︎は大丈夫か?」
「⚪︎⚪︎⚪︎は分かってるか?」
オヤジは答える。
「大丈夫。」
「分かってる。」
その返事を聞いて、
「ほんとに分かっとるんかいな。」
小さな声でつぶやく義父母。
そのやりとりを見ながら、オヤジ、また ごまかしてるな、私はいつもそう思っていた。
そう。
オヤジは何でも、
「大丈夫」「分かってる」と言う。
私もこの言葉を聞いて、大丈夫なのだろう、分かっているのだろうと思ってきた。長いことそう信じて疑わなかった。
ある時、それはオヤジの逃げ文句だと知った。
「大丈夫」「分かってる」
そう言いさえすれば、この場は収まり、逃げ切れる。そういう使い方。そしてそれがオヤジの常套手段だ。
おそらくオヤジは、ずっとこの手を使って しのいできたに違いない。
分からないなら「分からない」と、言える息子に育てなければならなかったですねぇ・・・
分かってないって本当は感じているから、オヤジが大人になっても信用できず、ずっと心配してるんでしょうねぇ・・・
そんなに心配な息子なのに、なぜ結婚なんてさせたの?
世話をやく嫁が必要だったから?
それがたまたま
私だったってこと~~~~~~~~!?
と、
私は本気で思っている。 ち~~~ん
今日のひと言
あなたの旦那様が、 自分のことは自分でできる、自立した人でありますように・・・