歯磨き粉事件
こんにちは。
オヤジは歯医者さんが嫌いみたいです。
まあ、好きな人は多くないと思いますが。
( 私はけっこう好きで、半年に1度メンテナンスに行ってます。目標はおばあちゃんになっても自分の歯を残すこと!)
オヤジは歯の詰め物が取れると、さすがに歯医者さんに行くわけです。しかし、取れた詰め物をそのまま詰めなおしてもらうだけ。
「新しく作り直しましょう。」と歯医者さんに勧められても、
「いや、今回はこのまま詰めて下さい。」
と言い張って、永遠に「今回は」を繰り返しています。
治療が怖いのか、面倒なのか分かりませんが、とにかく1回で終わることを願っているようです。
恥ずかしくて、同じ歯医者さんにはとても行けません。
今日はそんなオヤジの歯磨きの話、シンプルです。
* * *
オヤジも、もちろん歯磨きをする。
人並程度には。
ある時、洗面所の壁に「白い塊」が、
ぺっ
とついているのを発見した。
( はは~ん。アレに失敗したな。)
オヤジは歯磨き粉が残り少なくなると、
チューブのおしりを持って、ブンブンする。
遠心力をかけて、内容物を先端に寄せる、アレ。
どうやらアレに失敗して、
歯磨き粉を飛ばしたらしい。
( まったく、失敗して気づかないわけ?)
数日後、白い塊がまたもや飛んでいたので、
オヤジに言った。
「おとうさん、歯磨き粉が壁についてるよ。
ブンブンに失敗したんだよね?
飛んだのって気づくでしょ?
自分で拭き取ってくれない?」
「分かった、分かった。」
いつもそうだが、オヤジの「分かった」はあてにならない。
すぐに動けばいいものを、後回し、後回し。
また数日後、やはり、まだある。
( もう我慢ならない!)
私はついに、拭き取り始めた。
時間が経った歯磨き粉は水分を失って、より頑丈になっていた。
使い古しの歯ブラシを水でぬらし、
ゴシゴシ、ゴシゴシ。
ゴシゴシ、ゴシゴシ。
その頑丈さに腹が立ち、
無意識のうちに、
私は頭の中で数をかぞえていた。
( 5、 )
( 6、 )
( 7、 )
(・・・・・・)
( 28!!! )
28回も飛ばしたんかーーーーい!!!
どんだけ失敗すんねーーーーん!!!
自分のおこないを、
どこかで、
軌道修正せんかーーーーい!!!
こっぴどく、私に叱られたことは言うまでもありません・・・
今日のひと言
あなたの旦那様が、同じ失敗を何度も何度も繰り返さない人でありますように・・・