四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

白血病と闘う⑥

こんにちは。

 

前回の続きとなります。

4歳の三男、白血病で闘病中。大学病院で母子入院していた頃の話です。家ではオヤジと長男が2人で暮らしていました。

 

 * * *

 

ある朝、病院にいる私の携帯に自宅から電話がかかってきた。

こんな時間にどうしたのかな?

 

 

「お母さん、寝坊してしまった。

 どうしよう。」

 

電話は小5の長男からだった。

すでに学校の1時間目が始まっている時間だ。かなり動揺しているのが声色から伝わってきた。

 

「お父さんは?」

 

「起きたらいなかった。」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201126220901j:plain

 

 

なぬっ!?

 

さてはオヤジ、

自分も寝坊して、

長男を置き去りにしたなーーー!!!

 

 

 

かわいそうな長男・・・

 

「大丈夫よ。先生には事情を話してあるから、怒られたりしないよ。あせらなくていいから、今から朝ごはんを食べて、学校に行こう!」

 

「分かった。ありがとう。」

 

「食べる物は何かある?」

 

「うん。食パンを食べる。」

 

「心配しなくていいから、ゆっくり食べて。それから学校に走って行くと危ないから、落ち着いて車に気をつけて行ってね。」

 

 

こうして無事に(?)長男の1日がスタートした。

 

オヤジ、長男を起こす余裕もなかったのか? 途中で電話することも、私に連絡することもできなかったのか?

 

鬼(私)の居ぬ間に、ここぞとばかり夜更かしを楽しんでいるのだろうけど、

 

 

 しっかりしてくれよ~~~~~~~~!

 

 息子を支えてくれよ~~~~~~~~!

 

 オヤジしかいないんだぞ~~~~~~~~!

 

 

長男の担任の先生には大変お世話になりました。時折連絡帳を通じて家庭状況や弟の様子を報告していたのですが、その度にあたたかい応援のメッセージをいただきました。途中からは私が出来なくなった「給食エプロン」の洗濯・アイロンがけまで代わっていただいて・・・ 長男も心強かったと思います。心から感謝です。

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、息子を置き去りにしない人でありますように・・・