四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

しんこのこ ピ〜ンチ!

こんにちは。

 

ここから先は、笑っていただけないのかな、と思います。これまでも笑えるようで笑えないような話だったのですが、それよりももっと、気持ちが重たくなりそうです。

 

そんなの読みたくない! 

と思われる方は、どうぞパスしてくださいね。私も、実生活において「これ以上は抱えられない」と思った時は、なるべく抱えないように心がけています。抱え過ぎて失敗したことも幾度となくありますし。

 

無理をし過ぎてはいけません。

無理がきく時もありますが、そうでない時 ( 体調やタイミングなど ) は、潔く目をつぶることも大事ではないかと思います。

 

なお、これから書くシリーズは、10日足らずで終わる予定です。私にとっても苦しい思い出なので駆け足で進みます。 えっさっ ほいさっ

 

 

  * * *

 

 

1月の終わり。確かこの年は、雪の降る日が多かったっけ。

 

1週間後に訪れる4歳の誕生日を待ちわびていた三男。

かかりつけの小児科で、おたふくかぜかどうかを確認するための血液検査を受けた。微熱があり、耳の下あたりを痛がって口が開けにくくなっていた。

 

その日の夕方、医師から電話があり、

「血液検査で気になることがあるので、明朝、なるべく早い時間に来てください。」

とのこと。

「明日は私に用事があるのですが。」

と伝えると、

「すべてキャンセルして来なさい。」

と。

何か大変なことが起こっている、というのは明らかだった。

 

 

翌日、長男次男を学校へ送り出した後、三男を連れて小児科へ。

 

「もしかしたら大きな病気かもしれない。紹介状を書いているから、今から大学病院へ行きなさい。」

「先生、何の病気なんですか?」

「詳しく調べないと分からないから、とにかくすぐに大学病院へ行きなさい。」

 

 

ドキドキしながら大学病院の門をくぐり、広くて大きな病院の中を、三男と手をつないで歩いた。長男次男の帰宅に間に合うかなぁ・・・ そんなことを心配しながら。

 

大学病院で、再び血液検査。個室に通された。お絵かきをしたり、しりとりをしたり、小さな声で歌ったりして、約2時間を過ごした。

 

カラ カラ カラ

ドアが開き、きれいな女医さんが現れて言った。

 

 

「お子さんは白血病です。」

 

 

前夜に医学辞典を開き、その病名がうっすら見え隠れはしていたのだが、いざそう断言されると、やはり愕然とした。

立っていられず崩れ落ち、膝をついて、両手で顔を覆った。

 

「お母さん、白血病は治る病気ですよ。一緒に頑張りましょう。」

女医さんの声はやさしくて、私の震える心にも静かに届いた。

 

今日、この時から、入院が必要らしい。

これからすぐに検査が始まる。

 

 

 

この日、「運命」というものが確かに存在し、決してあらがうことのできないものだと知った。のがれることのできない「運命」ならば、立ち向かうしかない。

 

 

泣いてちゃだめだ!

 

立ち上がれ! しんこのこ!

 

 

今日のひと言

あなたが、穏やかで幸せな日々を送っていらっしゃいますように・・・

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201123111124j:plain 

【私の宝物】中学時代に文通していたオランダの女の子から贈られた陶器の靴

デイリーニュース No.9

オヤジの部屋に、

洗濯物を運んで行った。

 

布団の上にキラッと光るものが・・・

ん? なんでこんなところに?

 

ん?

んん?

まさか〜〜〜〜〜〜〜っ!?

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201121200817j:plain


 

オヤジ~~~~~~~~!

 

 

このガラケーで、

 

まだゲームやっていたのか~~~~~!?

 

 

長い長いトイレ、

夜な夜な夜更かし、

そのお供をしているのが、

まさかこのガラケーだったなんて!!!

 

 

 

世の皆さんもそうですか?

 

 

10年前に買ったガラケーのゲーム、

まだまだ現役なのですか!?

 

 

私には、

どういうことなのか、

分かりませーん!!!

 

 

私は4年前にガラケーからスマホに替えました。そういえば、その後しばらくしてから、「ガラケーの充電器をくれ」とオヤジが言ってきました。このためだったのだのですね・・・

今頃気づきました~~~ ~(T=T)~~

 

お土産事件

こんにちは。

 

オヤジの買ってくる「お土産」には、いろいろな逸話が残っている。

そもそも、オヤジがお土産を買ってくることは稀なので、めったにない分、驚きも感動もひとしおだ。

 

 

第一に、オヤジのお土産は、オヤジ好み。

自分が好きなお菓子を買ってくる。

自分だけが好きなお菓子を買ってくる。

 

 (・・・・)

家族がそっぽを向く。

「えーーっ! 誰も食べないのか? 

 仕方ないな。」

オヤジは一人でむさぼる。

がっかりしている子どもをよそに、

 ガブッ、ガブッ。

 

 

第二に、誰かが一度「おいしい」と言うと、立て続けに同じものを買ってくる。

 

「〇〇駅に行くなら、たまにはお土産を買ってきたら? 子どもたちが喜ぶと思うよ。」

とオヤジにアドバイスしたことがある。

 

「このバームクーヘン、おいしい!」

3回連続で買ってきた時には、さすがに「どうせ買うなら他のものを買ってきて。」と言ってしまった。 

しかも、3回連続で買うには高級過ぎるバームクーヘン。

 

 

第三に、アレだけはやめて、と何度言っても買ってくる物がある。

マシュマロと塩大福。

私が苦手なものだ。

 

でもオヤジは好き。

オヤジは食べたい。

買うのは構わないが、

「いいお土産があるぞ。」

と毎回ドヤ顔で言われると悲しい。

 

そろそろ覚えてくれないかな? 苦手だと20年以上言い続けているのに。

 

 

第四に、物の場合。

社員旅行のお土産だった。

ウッ

誰がもらう? 誰が使う?

息子たちが押し付け合いをした、

くまの形の小財布。

三男でも小2。

まず、ほしがらない。

 

 

第五に、

「これは、オレのだ。」

「おとうさんのは何?」

「それは言えないね。ふっ。」

包紙すら開けずに、持ち去る。

 

何だろうね。

何でもいいか・・・。

 

  * * *

 

さて、今年のお正月。

去年の暮れにオヤジの近親者に不幸があったため、親族で集まることもなく、静かなお正月を迎えていた。

 

突如、

オヤジが初詣に行く、と言い出した。

 

「おとうさん、喪中なんだから、今年は初詣を控えないと。」

そう伝えたのだが、

 

「オレはそんなこと気にしない。」

と。

 

ふぅぅぅぅ。

露店が目当てだということは分かっているが、

今年ぐらい我慢できないのか?

 

我慢できないよな。

 

一人、ルンルンな足取りで出かけて行った。

 

 

数時間後、

 

「お土産買って来たぞ!」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201122144706j:plain

 

 

「さあ、一つずつ選べ。」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201122155413j:plain



 

 いや~~~~~~~~っ!!!

 

 

これって、

 誰の運勢なの~~~~~~~~!?

 

 

    吉、

    小吉、

    小吉、

    末吉、

    末吉、

 

 

 勘弁してよ~~~~~~~~!!!

 

 

確かに土肝を抜かれ、「驚きと感動のお土産」ではあったのかも?  

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、たまにはお土産を買って来てくれる人でありますように・・・

もちろん、家族が喜ぶお土産を・・・

 

リサイクルショップ事件

こんにちは。

 

魔の3連休がやってきました。

この3連休というのが、私にはかなりツライ。

2日ならかろうじて我慢できるオヤジのゴロ寝も、3日続くとものすご〜く重たいストレスになって のしかかります。

 

動かないの?

まだ動かないの?

 

 

  * * *

 

 

昔はアレお願い、コレお願い、と頼んでいたけれど、

アレもしない、コレもできない、となると、頼むこと自体が面倒になってしまった。

 

「頼む」・・・って、

頼りにする、期待する、信じる、

そういうことだろうから、

オヤジには不向きな言葉だと分かってしまった。

 

簡単なことなら一応頼む。

アレ取って、コレ運んで、くらいなら。

それでも、後回しにして忘れてしまったりするのだから、もうお手上げ〜〜〜!

 

 

そんなオヤジが、

ある日、突然、

口を開いた。

 

「リサイクルショップに行って来る。」

「へっ? 何を持って行くの?」

「服。」

「服? 何の服?」

「タンスを片付けたから、いらないものを持って行く。」

 

「おとうさん、リサイクルショップで売れる服なんてないでしょう? ボロボロのやつなんて持って行ったら駄目だよ。」

 

「なんで?」

 

「なんでって・・・  リサイクルショップって、ブランドの人気の物とか、ほとんど着てない綺麗で状態の良い物とか、そういうのじゃないの?」

 

「それは向こうが決めることだ。」

 

 

た、確かにそうかもしれないが、

 

安物の、

ヨレヨレの、

ボロボロの、

擦り切れて、

色褪せた、

オヤジの服なんだぞ!

 

「おばさんからもらった、1回も着てない服が何着かあったよね? それだけにしたら?」

 

「じゃあ、ほかの服はどうするんだ? 

 捨てるのか? もったいない!」

 

もったいない、なんてレベルじゃない。リサイクルショップでの様子を知り合いにでも見られたら、私だって子どもだって恥ずかしい。笑い者になってしまう。どうにかして説得しなければ。

 

「何年も着て、捨ててもいいようなTシャツとかも入れてるんでしょ? 誰かに見られたら恥ずかしいよ。やめてほしい。

役所の裏にリサイクルボックスがあるから、私が明日出しに行くよ。そのまま置いてて。」

 

「じゃあ、オレが今からそこに行く。」

 

 

長いバトルがようやく終わった。

      あ〜、疲れるぅぅぅ〜〜〜

 

 


 

 

しばらくして帰ってきたオヤジ。

 

「くそーーっ! 腹が立つ!」

 

「どうしたの?」

 

 

 

「あんなにたくさん持って行ったのに、

         たったの40円だった。」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201121112729j:plain



 

 

リサイクルショップに、

持って行ったのか~~~~~~~~!

 

あれだけ言い聞かせたのに~~~~~~~~!

 

バトルは終わっていなかった~~~~~~~!

 

いや、

 私の話を、

  聞いてもいなかった~~~~~~~~~!

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、リサイクルショップにむやみやたらと持ち込まない人でありますように・・・

 

f:id:yonkomaoyaji:20201121113439j:plain

   なんという名の花だろう?

 

詰め替え事件

こんにちは。

 

オヤジは「詰め替え」をしない。

自分のシャンプーぐらいはしてるのかな?

見たことはないけれど・・・ たぶん。

 

以前、消臭剤のコロコロ(透明の玉)を詰め替えているのは見たことがある。

自分の部屋用。

 

オヤジは自分の好きなものを選びたい派だから、そのへんはどうぞご勝手に、と私も思っている。

 

ハンドソープやボディーソープ、家族共用の物になると、断固として詰め替えをしない。

 シュポシュポ シュポシュポ

  シュポシュポ シュポシュポ・・・・・

 

必死にポンプを押し続け、かろうじて出て来た微量の泡で済ませる。

 

詰め替えが面倒なら、せめて「なくなったぞ。」「入れておいてくれ。」くらいは言ってほしい。

私だって、いつもいつも見張り番をしているわけじゃないんだから。

 

どうしてその一言が言えないんだろう?

 

 * * *

 

オヤジの朝食は食パンだ。

平日は食パン、休日はご飯、オヤジの中でそう決めている。

それは尊重しよう。

 

食パンを自分で焼いて、マーガリンをた~っぷり塗り、その上から甘い甘~いケーキシロップをた~っぷり垂らして食べる。

・・・それも尊重するとしよう。

 

しかし、オヤジしか食べないケーキシロップの残量まで、私が把握しておかねばならないのか?

「なくなりそうだ。」「買っておいてくれ。」

そう言ってくれればいいのに、

 

「ええーーーっ! 買ってないのーーー!?」

 

そう言われると、

無性に腹が立つ。

私はオヤジの番犬じゃないぞ。

 

 * * *

 

三年寝太郎か? というほどゴロゴロ寝てばかりいるオヤジ。

ガツガツ ガツガツ 無心に食べまくるオヤジ。

 

生活は改善できないが、体重計には頻繁に乗る。

「うへーーっ! やばっ!」

そんな叫び声が度々聞こえてくる。

 

しかし、体重計の電池が切れても、

断固として知らぬ顔を通す。

誰かが電池を交換したら また乗ればいい、

・・・ってことらしい。

 

 

よーし! 

こうなれば根くらべだ!

オヤジが自ら電池を替えるか、電池を替えてくれ、と言うまで待ってやる!

 

オヤジが体重計に乗る気配があっても、

知らぬ顔、知らぬ顔。

 

 

なかなか手強い。

1ヶ月経っても動じないオヤジ。

体重計に乗ることさえもやめたらしい。

 

強敵だ。

私だって体重が気になるのにぃぃ・・・

 

 

 

うぅぅぅ。

とうとう根負けしてしまった。

我慢できずに電池を入れ替えてしまった〜〜

 

 

 

あれから早5ヶ月。

計測可能だとも知らずに

オヤジはまだ

知らぬ存ぜぬを

通している・・・・・

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201119201236j:plain

 

 電池のひとつやふたつ、

  さっさと替えんか~~~~~~~~い!

 

 

ちなみに、オヤジは電球も取り替えない。蛍光灯も取り替えない。同じ物を買って来てと頼んでも、同じものは買って来れない。私はず~っと働き蜂。しかし私ももう年なので、息子たちを鍛えることにしています。   ぶ~ん ぶ~ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、痒い所に手が届く人でありますように・・・

「毛」事件

こんにちは。

 

少々ばっちい話です。

お食事前・お食事中の方は後ほどご覧ください。

 

 * * *

 

オヤジはアレルギー体質。

そこまでひどくはないが、鼻炎には一年中悩まされている。

 

そのせいか しょっちゅうくしゃみをする。

これがまた、わざとらしくデカい

 

スーパーぐらいの広さなら、どこにいても聞こえてくる。

オヤジ、今あのへんにいるな、と。

 

時には わざわざエコーをつける。

ハ~~~クション クション ション ション ション

 

恥ずかしい。

私も子どもたちも、恥ずかしいからやめてくれ、と哀願する。

「それじゃあ、すっきりしないじゃないか!」

あくまでも自分を優先させる。

 

だから、

家族は誰もオヤジと一緒に歩きたがらない。

 

 

鼻炎のせいか、オヤジの鼻毛は太くて長い

しょっちゅう 鼻の穴から飛び出ている。

そして、しょっちゅう チョキチョキ切っている。

 

洗面台の鏡に顔を近づけて、

鼻の穴を大きく開いて、

 

 チョキチョキ、チョキチョキ。

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201118152818j:plain

 

太く長い鼻毛が、

 洗面台に放置される・・・

 

「おとうさん、汚いよ!

 切ったらちゃんと自分で片付けてよ!」

 

「こんなものまで私に触らせるの!?」

 

何度言っても、怒っても、

落ちていないことがない・・・

 

 * * *

 

オヤジが風呂に入った後、

フタのはしっこに、

髪の毛のかたまりが放置されている。

 

自分で片付けるつもりなのだろうが、

10日中、8日は忘れる。

誰が片付ける? 私か?

 

 

百均で売られている湯あか取り?の網。

金魚すくいの網を大きくしたような、取っ手の付いた網。

 

オヤジはアレを十数年愛用している。

 

f:id:yonkomaoyaji:20201118153109j:plain

 

 

今日の抜け毛は いかばかり・・・

抜け毛確認用に愛用している。

 

そして網に集まった抜け毛を見て、

憐れむらしい。

 

 

百歩譲って、その行為は認めるとしよう。

 

 

しかし、

 

鼻毛も、

 

抜け毛も、

 

自分で始末してくれ~~~~~~~~!

 

 

そんなことまで、

 人にやらせるな~~~~~~~~!

 

 

私も排水口にたまった髪の毛やゴミは毎日取り除いています。5人家族ですから必須任務です。例の抜け毛確認用の網は、オヤジと相談してやめてもらうことになりました。「もう諦めなさい。抜けるものは抜けるから。」と。

 ひえ~~! 恐ろしい嫁ですね、私って💦 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、後始末まできちっと行う人でありますように・・・

 

 

葬儀事件

こんにちは。

 

今回のお題は「葬儀事件」💦

なんともバチ当たり。

それは重々承知していますが、どうしても書きたいのです。

 

 

  * * *

 

 

10年ほど前のある日、オヤジは会社帰りに入院中の実父を見舞った。帰宅して、「意識はないが安定している」とオヤジから報告を受けた直後、亡くなったとの知らせが舞い込んだ。

 

「残念だったわね。気を落とさないで。」

しおらしく声をかけた。

 

「はぁぁぁ。

 今日はもう疲れた。

 明日行けばいっか・・・」

 

「いやいや、今から行かないと!」

 

そうやって、しぶるオヤジをどうにか実家に向かわせた。

 

 

通夜が終わり、

いよいよ葬儀の日。

 

オヤジは実家に泊まり込んでいる。私は早朝からバタバタと準備をし、3人の息子を連れて葬儀会場へ向かった。

 

 

会場には、今までお会いしたことのない親戚の方々も来られるわけで、私は次男 (オヤジ) の嫁としてその方々を丁重にもてなし続けた。

 

 

「おとうさん、あの方は誰?」

「さあ・・・」

 

「おとうさん、あの方は?」

「さあ・・・」

 

「おとうさん、あの方とはどんな関係?」

「さあ・・・」

 

「おとうさん?」

「おとうさん?」

「おとうさん?」

 

 

 

オヤジ、どの人のことも知らない、分からない、と言う。

そんなんで嫁の私にどう接しろと? 

 

 

 

親兄弟と数人以外、オヤジは自分の親戚のことをほとんど知らない。

 

亡くなった実父の出身地も、

実父が何百キロも離れたこの地になぜ移り住んだのかも、

何一つ知らない。

 

どこに親戚がいて、どんな関係なのか、

全く分かっていないようだ。

 

 

私は、

この葬儀場の中にオヤジと同じ苗字の人がほとんどいないってことも、疑問でならない。その理由が知りたくてたまらない。どうして? なんで?

 

 

なのにオヤジは、

生まれてこのかた、自分のルーツについて考えたことはないのかな?

自分がどうやって生まれて来たのか、どんな血が流れているのか、考えたことはないのかな?

 

そんな人っている?

 

みんな一度は考えるんじゃないの?

 

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201117222034j:plain

 

 

オヤジ、あなたは何者なの?

 

 

・・・私は、何者の嫁なの?

 

 

念のため、今朝十数年ぶりに、苗字のルーツについて尋ねてみた。振り向きながら「さ〜、知らないなぁ。」と。それよりなにより、パジャマが後ろ前・・・    ち〜ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、自分が何者なのかを知っている人でありますように・・・

 

 

下見事件

こんにちは。

 

今回は、車に関する話です。

 

以前書いた話の中にワゴン車が出てきたのですが、この車、13年間乗りました。

最後の方は故障に次ぐ故障で、レッカー移動も経験しました。大雨の中、助けが来るのを待つのが長かったこと! その間に同乗していた息子の宿題が全部終わってしまいました。

後ろからゴーンッと追突を受けたこともあります。ムチウチも経験済み。

長く乗れば乗るだけ、いろいろな思い出ができるものです。

 

 

  * * *

 

 

中学生の時、長男は部活動でスポーツをやっていた。

経験のある方も多いと思うが、試合の時なんかは、開催地まで保護者が車で送迎する。いわゆる「車出し」。

長男の学校にもそれがあった。

 

 

オヤジがオヤジだから、

なるべく「車出し」はしたくなかった。

 

しかし、家にワゴン車があって断り続けるのはかなり気が重い。

なんとなーく、次はどう?みたいな空気も漂ってくる。

 

 

どうしよう。

一度やらせてみるか?

 

「おとうさん、次の練習試合、車出しできるかって連絡来てるけど、どうする?」

 

「めんどくさいけど、1回くらいは行っておくか。」

 

「〇〇って体育館だけど、行き方分かる? このプリントに住所が書いてあるけど。」

 

「地図、地図。」

 

 

オヤジは、何度も何度も地図をみていた。

 

 

いよいよ前日になって、

「下見に行って来る。」

と出かけたオヤジ。

 

オヤジなりに心配はしているようだ。

 

 

帰って来て、

「完璧だ。道も覚えたぞ。」

と言っていた。

 

よしよし。このまま順調に終わってくれよ。

 

 

 

当日の朝。

オヤジは意気揚々と中学校の集合場所へ出かけて行った。

 

そろそろ目的地に着く頃かな。

やはり心配で、時計ばかりが気になる私。

 

 

ケイタイの着信音。

 

おお〜っ、無事に着いたのか!?

 

あれ? 知らない番号からだ。

 

「もしもし?」

「◯◯君のお母さんですか?」

「はい。そうです。」

 

話によると、オヤジの車だけがまだ到着していないそうだ。かなり時間は過ぎているのに。

途中までは他の車の後ろを走っていたが、交差点で違う方向に曲がって行ったらしい。

 

「すみません。すぐに連絡してみます。」

そう言って電話を切った。

 

 

オヤジ、今日は何をやらかした!?

 

 

電話してみると、

「到着したが、他の車が見当たらない。」

と。

 

「おとうさん、場所は合ってる?」

 

「当たり前だ! 昨日下見に来たんだから!」

 

「住所は? 合ってるの?」

 

 カサカサ

    プリントを見ているらしい。

 

 

「あれ? 住所が違うぞ!」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201117160750j:plain

 

 

ひょい〜〜〜〜〜〜〜!!!

 

オヤジ、違う体育館に行ってるらしい!!!

 

まさかまさかの、

 下見の段階で間違ってた〜〜〜〜〜!!!

 

 

「出発する前に、誰とも話してないの!?

 どうして確認しなかったの〜〜〜!?」

 

 

練習試合で良かった。

公式試合だったらと思うとゾッとする。

 

そしてその後の中学生活、

車出しに呼ばれることは二度となかった・・・

 

 

長男よ。

恥ずかしい思いをさせてごめん。

悪いのはやっぱりお母さんだね。

オヤジに車出しを振った、お母さんが間違えてた。ごめ〜ん。

 

 

しかし・・・、

どこで、何を、どうすれば、

あんなことになるのだろう。

オヤジはいつも謎に満ちている。

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、誰かのお役に立てる人でありますように・・・

ファイナンシャルプランナー事件

こんにちは。

 

今住んでいるのは2階建ての一軒家。4年前、中古物件を探して購入しました。総2階建てで、ベランダが2ヶ所。

家の周りを囲む庭は、庭と呼べるほどもなく、草が生えるためにあるようなスペースです。そして実際、歯がゆいくらい草が生えます。

4年間の草むしりで だいぶ草の量は少なくなりましたが、この状態をキープするためには、もちろん草取りが必要なわけです。なかなか大変です。

 

今回は、この家を購入する少し前の出来事。

 

 

 * * *

 

 

息子たちが大きくなるにつれ、賃貸マンションが手狭になった。

駅近のマンションは家賃も高く、その割に部屋が狭い。

しかも、うちでは「オヤジ部屋」が必要だ。

なんとかしなければ・・・

 

ところが、オヤジにとっては現状でもベストな環境。通勤もラクだし、ひとりでのんびりできる部屋もある。

言うこと無し。

なんで引っ越しをする必要があるの?  くらいのノリ。

 

オヤジ、私の言うことは聞かないが、実兄の言うことは聞く。そこで私はこの実兄に促してもらうことにした。

 

鶴の一声で、オヤジも「家」のことを考える気にはなった。実兄が怖い・・・ そういうことらしい。

 

 

 

が・・・

実を言うと、オヤジに家を買う金銭的能力があるのか私は知らなかった。

オヤジが給料をいくらもらっているのか、蓄えがいかほどあるのか、知らなかったのだ。

 

きちんと管理しているふうでもなく、かといって、私が尋ねても「大丈夫」と答えるだけ。結婚以来何度も「私が管理しようか?」と持ちかけたが、そこはダンマリを通したオヤジ。

              ふううう。

 

 

 

「おとうさん、家を買えるの?」

「さあどうだろうね。」

              ふううう。

 

 

たまたま ご縁があった方に、ファイナンシャルプランナーさんを紹介してもらうことにした。

 

やむを得ず、通帳やら何やらを引っ張り出したオヤジ。

どんだけ、通帳持ってるの? 使っているもの、いないもの。いつの時代のものかさえ分からない通帳。

               ふううう。

 

 

 

2週間後、果たして結果は!?

 

 ファイナンシャルプランナーさんの意見。 

「家計を見せていただいたのですが、

   用途不明の支出も多く・・・、

   何より気になったのが、

   保険料の支出です。」

 

へっ? そんなの知らないぞ。

ファイナンシャルプランナーさんの顔、なんだか、笑いをこらえてない?

 

 

「ガン保険を、整理されてはいかがですか?」

 

 

 

 

「7つ、ありますから。」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201116161737j:plain

 

 

 ウガ~~~~~~~~ッ!!!

 

 オヤジ、

 ガン保険に、

  7つも入ってた~~~~~~~~!!!

 

 

確かに仕事をしていれば、お付き合いやら何やらで保険に入らざるを得ない時もあるでしょう。それくらいは分かります。

でも、

でも、

でも、

 

 

ガン保険7つって、どういうこと!?

 

入るだけ入って、

 ずっと解約してないってことだよね!?

 

何十年も、保険料を払い続けてたってことだよね!? 

 

 ウガ~~~~~~~~ッ!!!

 

 

 

その後オヤジに保険を整理させました。しかし、一つだけ残しておきたかったガン保険まで解約してしまいました。ちゃんと言い聞かせておいたのに。

 

中古住宅を購入しましたが、相変らずオヤジは のほほ~ん と毎日を送っています。金銭感覚などとは程遠い生活。

私は先が見えなくて、不安で不安でたまりません。 たまりましぇ〜〜〜ん ~(TT)~~

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、時々でも自分を振り返る人でありますように・・・

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201116161949j:plain

    母の庭 イトケイトウ

毛布事件

こんにちは。

 

一泊二日で実家の母の様子を見てきました。月に一度は必ず、と決めています。50代半ばの私にとっては肉体的に若干ハードなスケジュールなのですが、高速道路をブイブイ運転して行っています。

母はもうすぐ83歳。父亡き今も家を守り、畑仕事なんかもやっています。すでに杖をついての生活で、一年ほど前からは家の中でも杖をついています。

月に一度で、年に12回。あと何十回会えるのかと、時々寂しくなります。だからこそ、月に一度は必ず、と決めているのです。

 

今日は母を乗せて、紅葉を見に行きました。母の希望もあって山の中腹にある神社に行ったのですが、一歩一歩転ばないようにゆっくり進んで行く母の後姿、また一段と小さくなったような気がしました・・・

「ここにお参りするのは今日が最後かも。」母の言葉です。

 

 

こんな話の後に何なのですが。。。

 

 

 * * *

 

 

オヤジはよく寝る。

休みの日なんて、寝る、寝る、寝る。

 

朝遅く起きて来て、

ご飯食べて、

一旦 部屋ごもり。

 

お昼ご飯食べて、昼寝。

これは結婚以来欠かしたことがない。

 

おやつを食べる。

部屋ごもり。

夕寝。

 

夕飯には、すくっと登場。

また ゴロ寝。

 

とにかくよく寝る。

 

 

 * * *

 

 

結婚して5年間ほどは、オヤジの実家まで車で30分くらいの場所に住んでいて、

ひと月に1〜2回は、顔を出していた。

 

 

オヤジ、ここでも、寝る。

 毎回、寝る。

 

「あらまあ、もう寝たの?

      毛布、毛布。」(オヤジママ)

 

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201115223433j:plain

 

 

 

 (・・・・)

 

 

子どもが生まれて、連れて行っても、

オヤジ、寝る。

毎回、寝る。

 

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201115223535j:plain


  

 

・・・・なぬっ?

この「当然感」は何?

 

この人、父親になってますけど?

こんなにいつも寝てていいの?

 

どうして、誰も何も言わないの?

 

何かおかしくない?

 

 

 そ〜〜〜っと毛布をかけるだけで、

  いいんですか〜〜〜〜〜〜〜っ???

 

 ほんとにほんとに

  いいんですか~~~~~~~っ???

 

 

 

・・・というわけで、

オヤジは今も、

寝る、寝る、寝る。

 

 

そうそう、息子の運動会の時も、レジャーシートで大の字になって寝てました。

「だって気持ち良かったんだも~ん。」と。

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、たくさんの楽しみを持っている人でありますように・・・

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201115200355j:plain

  母と見上げた、紅葉と秋の空

年相応事件

こんにちは。

 

昨日の19時半ごろ、近くの医院に行きました。こんな時間に行くのは初めてだったかもしれません。私ではなく息子が、ご飯を全く食べられないほど喉が痛い、ということで。

口を開けて診察を受けると、そんなに赤くなっていないそう。もっと奥の方が腫れているのかな?

実は数日前の夕飯がおでんでした。私が作る「餅巾着」はお餅がデカいのです。それを思いっ切り 口に入れた息子、あまりの熱さにぐ~っと飲み込んでしまいました。もしかすると、その時 喉にやけどを負ったのかも・・・ となりました💦 抗生剤と痛み止めを飲んでいます。今朝はいくぶん良いみたい。

皆さんも どうぞ お気をつけください!

 

 

 * * *

 

 

ある日のこと。

オヤジがルンルンで買い物から帰って来た。

 

「今日はいい買い物をした。」

と。

 

「これ、通勤用のバッグなんだけど、

いくらだったと思う?」

 

ほほう。さてはチョー安物だな・・・

 

一応、プライドを傷つけぬよう、

「2,000円くらいかな。」

と返事。

 

「ははははは。残念!

       500円だった。」

 

良い買い物をしたらしい。

 

 

でも、それって・・・オヤジはきっと斜め掛けにするよね? ちんちくりんじゃない?

 

 

「こういうのが欲しかったんだ。

    ああ、いい買い物をした。」

 

もう何も言えないな。

 

 

 

ほとぼりが冷めたころ、

 

「おとうさん、もう年齢も年齢だし、

 会社に持って行く物なんかは、

 少し気を遣ったほうがいいよ。

 年相応の物を持たないとね。

 安物っぽ過ぎると恥ずかしいよ。」

 

とアドバイスをした。

 

 

数ヶ月後。

 クレジットカードの明細書。

 

・・・・・ん?

 

「おとうさん、この40,000円って何?」

 

「ああ、この前 小銭入れを買った。」

 

 

 

「こ、小銭入れが40,000円もしたの?」

 

 

「だって君が、

    年相応の物を買えって言ったじゃないか。」

 

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201114090333j:plain


 

いや〜〜〜〜〜〜〜っ!!!

40,000円の小銭入れ〜〜〜〜〜〜!!!

 

うちに、

そんなお金、

あるの〜〜〜〜〜〜〜〜!?

 

 

 

またほとぼりが冷めたころ、

「年相応」の言葉は取り消しました。

 

 

オヤジは今も、あのちんちくりんのショルダーバッグを斜め掛けしている。ちょうどお腹にのっかって見えて、悲しいシルエット。

そして背広の内ポケットには、40,000円の小銭入れが・・・ 秘められている。

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、年相応に適切な買い物をおこなう人でありますように・・・

 

 

子犬事件

こんにちは。

 

毎日毎日、夕飯を何にしようか、これを考えるのが一苦労です。

私はたいがい2〜3日分を考えて買い物に出ます。スーパーに行って決めることもありますが、そうすると買い物に長く時間がかかってしまって💦 好きなことならともかく、毎日の変わり映えしない家事は、チャッチャッと済ませたい派なのです。3日分考えて、メモにして、必要な物を買って帰る。まあ、節約には向いてないやり方ですね💦

 

さて今回は、食事の時間!

 

 

 * * *

 

 

オヤジはご飯が待てない。

食べたくて食べたくて仕方ないらしい。

 

席に座って、

 

 ガツガツ ガツガツ

 

いやいやいや。

 

「おとうさん、待って。

 みんなで一緒に食べるよ。」

なんて言うのはざらだった。

 

 

何年かの苦闘の末、オヤジは若干待てるようになった。

 

「いただきます。」

「はい、どう・・・

 

 ガツガツ ガツガツ

 

      ・・・ぞ。」

 

着手、早い。

 

息子に、

「お父さんは、いただきますじゃなくて、いただいてますだね。」

と言われたこともある。

 

「いただきます」の後って、少し「間」がありませんか? さて ではどこから手をつけようか、みたいな。

 

オヤジにはその「間」がない。

 

 ガツガツ ガツガツ

 

一心不乱。一意専心。一網打尽とも書きたい!

 

 

食事中、オヤジの体は なぜだか外側を向く。真っ直ぐテーブルに向かわず、30度ほど外側に体を向ける。

家族でテーブルを囲んで楽しい食事、のはずが、オヤジはひとり そっぽ向いて食べる感じ。

 

 ガツガツ ガツガツ

 

 

 

こんなふうに一気に食べるから、目の前の皿はあっという間に空になる。

 

 ジーーーー

 

家族が食べているのを、食い入るように見つめる。

身を乗り出して。

 

食べ足りないらしい。

嫌いだったら食べてあげるよ、的な。

 

 

「おかわり。」と言えばいいものを、

怖いほどの視線を家族に配る。

 

 ジーーーー

 

あまりにも怖いので、

「おとうさん、まだ食べたいの?」

と、聞かざるを得ない。

 

 

ある時は、

 

f:id:yonkomaoyaji:20201113095636j:plain


 

 

くぅん くぅん  (食べたいよ!食べたいよ!)

 

 

オヤジの心の叫びが聞こえる。

 

 

こ、怖い。

 

 

「おかわり、まだあるよ。」

もしくは、

「私の分、少しあげようか?」

と、言わざるを得ない。

 

 

 

「お前、これ好きだろ? 

  お父さんの分も食べていいぞ。」

    そんな父親(夫)がほしかった・・・

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、家族と一緒に楽しい食事時間を過ごせる人でありますように・・・

 

 

オヤジのひととなり

こんにちは。

 

60回を記念して、今回は普段のオヤジの様子を記してみたいと思います。いったいオヤジがどんな生活を送っているのか、気になりませんか? 気になりませんよね💦 あはは💦

 

 

オヤジは普通に会社員。

 

会社での様子は分からない。

 

お客さん相手の仕事だから、ちょっと気にはなる。突拍子もないことを言って、怒らせたりしてないかなぁ、と。

 

でもまあ分からないのだから仕方ない。家での様子を記します。

 

 

 * * *

 

 

《おやじの平日》

 

朝起きてくる。

「おはよう。あー、眠い。」

 

テレビ、ピッ。

 

新聞を読みながら、朝食。  

 

無言。

 

テレビにはツッコミを入れる。

 

朝のツッコミは、主に天気予報。

「げっ、暑そうだな。」

「うおー、寒くなるのか。」

「うえー、また雨かよ。腹立つなー。」

「まじかよ、勘弁してくれよー。」

 

子どもに向かって、

「雨が降りそうだから、傘を持って行けよ。」

なんてことは言ったことがない。

 

ただテレビに向かってしゃべる。寒くても、暑くても、雨でも、雪でも、自分の通勤だけが気になるらしい。

 

そう言えば、新聞にもちょくちょく突っ込んでるなぁ。

 

「行ってきます。」

  :

  :

  ( 仕 事 中 )

  :

  :

「ただいま。」

 

着替えて下りてくる。

 

テレビ、ピッ。

 

夕食はテレビにツッコミながら。

 

「ごちそうさまでした。」

 

しばしスマホいじり。

 

オヤジ部屋でゴロ寝タイム。

テレビかな、たぶん。

 

お風呂。

鼻歌 or 熱唱。

 

「おやすみー。」

 

ここからが長い。テレビ、パソコン、スマホ、ゲームで連日夜更かし。

 

平日は、こんな感じ。

 

 

もたろん、たまにはしゃべる。

だが、かなり一方的。

だから、家族は聞き流すことを覚えた。

私は仕方なく、あいづちを打つ。

 

私の話は聞く。

が、すぐに忘れる。

大事なことでも、きれいさっぱり忘れる。

 

 

 

 

《人間パーカッション》

 

オヤジは音を立てる。

 

歩く時、手のひらまたは指を器用に使って、腹をはじいて鳴らす。

パンパパパーン? ポポポンポン?

音を再現できなくて残念。

口笛もよく吹いている。

 

新聞や雑誌を読む時は、ページの端を指でパチパチはじきながら読む。

かなり耳につく。

 

うがい、必ず音程をつける。

勘弁してほしい。

 

重たいものを運ぶ時、

「へへっ、へへっ、へへっ・・・」

運び終わるまでつぶやき続ける。

 

食事時は最もひどい。

発するのは、

「あーむ、うまっ、あーむ、うまっ。」

毎食毎食、オノマトペ

 

汁物以外も汁物音。

ズーズー、ジュルジュル、ゾーゾー。

 

飲み込み音も、わざとらしい。

ンガッ、ンガッ、ンーガッ。

 

息子たちが嫌がって、やめてくれと頼む。

「ウケた!」と解釈。

調子づいて音量を上げる。

 

唇を舐める音なんて、必要か!?

と思うが、

やらないと気がすまないらしい。

文字表記できなくて残念。そりゃすごいよ。

 

テーブルを弾く。

両手を使って ピアニストふうに。

 

何かにつけ、感嘆詞をあげる。

ぎえーっ

ぎょっ

うおーっ

わわわっ

 

しかも声がでかい。

誰かに反応してほしいようだか、

日常茶飯すぎて、誰も反応しない。

それでもやる。

 

 

 

うるさい。

 一日中、うるさい。

 

しゃべらないのに、うるさい。

 

だから、人間パーカッション。

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201112145741j:plain

 

 

「穏やかで優しそうな旦那さんね。」と、これまで何度も言われてきた。もしもオヤジが隣りの家の旦那さんだったら、たぶん私も同じことを言うだろう。

何を隠そう結婚するまでは、私も「穏やかで優しそうな人」だと思っていた。

 

しかし、同じ屋根の下に住んでいると、

 「四コマオヤジ」以外の何者でもない。

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、「四コマオヤジ」ではありませんように・・・

 

クリーニング事件

こんにちは。

 

ここ数日急に寒くなったので、体のあちこちが痛いのです。特に痛いのが右側の背中。朝目覚めた直後、ピキッと電気が走る感じがして、

あだだだだだ〜。

それから振り向くことが不可能になりました。

これって数日は痛むんですよね💦

 

昨日2人の友人と会ったのですが、1人はふくらはぎが、もう1人は足の甲が、私と同じ症状でした。 あらま。私より少〜し若いのに。

 

寒くなるともう一つ、手指が荒れて困ります。

家事って、ほんとに「水」を使いますからね。ひどくなる前に、日頃からこまめにお手入れしましょっ❗️

 

今回は水仕事の中から「洗濯」の話です。

 

 

 * * * 

 

 

結婚して数年は、オヤジのワイシャツも洗ってアイロンをかけていた。糊が硬いだの軟いだの言われながらも、やり続けていた。

 

実は、オヤジの実家は自営クリーニング店。義父・義兄にアイロンがけを見せてもらったこともある。

 

 

次男が生まれ大変になった。それでもおんぶしながら、アイロンがけをやっていた。

しかし、とうとう根を上げる時が来た。事情があってのことだが、その話はまたいつか。

 

そういうことで、ワイシャツはクリーニングに出してもらうことにした。

 

正直なところ、やっと解放された!とほっとしたことを覚えている。実家はクリーニング店、これがかなりのプレッシャーだったから。

 

「しんこのこは、ちゃんとアイロンをかけているのか? 会社に着て行けるのか?」

 

なんて義父母がオヤジに尋ねていたこともあったな。

           ゾゾゾーン

 

 

一つ肩の荷が下りた。

 

 

 

ところが、近所のクリーニング店に通い始めると、オヤジは何でも持って行くようになった。

家で洗える物まで、持って行ってしまう。

 

「おとうさん、普段着は今まで通り家で洗うから持って行かないで。お金がもったいないよ。シャツにはちゃんとアイロンもかけるから。」

そう伝えたが、

 

オヤジは、

「どれが家で洗えるのかなんて分からない。」

と。

 

「ワイシャツとスーツだけ出して。」

と指定したのだが、

私の知らない間に、他の物まで出してしまう。

 

 

実家がクリーニング店だから?

 

それで当たり前のような顔をして、何でも持って行くのかな。

 

私の感覚とは全く違う。

私はもったいなくて仕方がない。

私がやるって言うんだから、

それでよくないか?

 

 

家で洗える物は家で洗う!

何度も何度も、

繰り返して言い聞かせた。

 

 

が・・・

 

 

 

 

クリーニング済みの袋の中に、

 

 

着古して、

 

ヨレヨレの、

 

裾がぼろぼろにほつれた、

 

哀愁さえ漂う、

 

チョー安物の、

 

 

Gパンまで入っているではないか〜〜〜!!!

 

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201111092947j:plain

 

 

クリーニング店の息子であるオヤジよ。だいたいワイシャツくらい自分でアイロンかけられないのか? オヤジのオトンとオカンは何も教えてくれなかったのか? お前は何もしなくていい、そうやって育てられたのか?

 

 

それでもって嫁の私には、

 

「ちゃんとアイロン」って、

 

  口を揃えて言うのかーーーーーー!!!

 

  * * *

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、きちんと育てられた人でありますように・・・

 

 

yonkomaoyaji.hatenablog.com

 

クレジットカード事件

こんにちは。

 

このところ、『四コマオヤジの事件簿』を綴りながら、これでいいのか?・・・と自問自答の日々を送っています。

笑い話のつもりが、笑えない話になり、いやむしろ、もともと笑える話ではないのかもしれない、と思えてきて。

しかし、わが家にとっては極秘苦笑事件でも、隣りの家族が覗き見れば やっぱり笑えるのでは?  とも思えたり。

気持ちがあっちこっち揺れ動いてしまいます。

 

でもですよ‼️

 

この自問自答がまた楽しい!!!

書きながら悩み、読み直してまた悩み、投稿後にさえ、また悩む。

これまでの人生を振り返ることで、これからの人生をどう生きたいのかを考える、「自分探しの旅」をしているような気分です。

どんな具合に進んで、どこにたどり着くのか、私にもまだ分かりませんが、今しばらくこの興味深い旅を続けてみたいと思います。

お付き合いいたたげたら幸いです。 

 

        

  * * *

 

 

ある休日、

いつものように、

オヤジがフラ〜ッと出かけた。

 

帰って来て、昼ごはん食べて、

昼寝して、

 

 

リビングに出てきた。

 

 

顔色が悪い。

何かを探しているようだ。

 

私に知られてはいけないものなのか、

黙々と、動く。

 

 

おや? また2階に行ったぞ。

いったい何を探しているのか・・・

 

 

しばらくして、

また現れた。

 

さっきよりも青くなって。

 

 

やむを得ず声をかけた。

 「おとうさん、何を探してるの?」

 

いや、別に・・・

 

言いたくないらしい。

うーむ、何だろう?

 

 

 

またしばらくして、

オヤジがついに口を開いた。

 

 

「カードがない。クレジットカード。」

 

 

 

「ひょえぇぇぇっ!!!

 おとうさん、よく思い出してみて!

 どこに入れてたの?」

 

「財布の中だ。」

 

「ちゃんと探したの? 

 財布のポケット、バッグ、着てた服。

 あっ!

 車の中には落としてないよね?」

 

「全部探したよ。」

 

 

「じゃあ、今日、どこかで使った?」

 

「えーと、えーと、

 

 ああっ!

 コンビニで出した!

 コンビニで他のカードと間違えて出した!

 コンビニだ!

 きっとあの時コンビニで落としたんだ!」

 

「じゃあ、そこに早く電話してみて!」

 

 

   電・話・中

 

 

「落とし物はないってさ…

 でも、防犯カメラを見せてくれるらしい。

 今から行って来る。」

 

青い顔のまま、オヤジは出て行った。

 

 

オヤジが防犯カメラの映像を確認しているであろう間、私もオヤジの部屋や持ち物をあれこれひっくり返して探してみたが、カードは見当たらない。

 

 

 

戻って来たオヤジ。

真っ青だ。

 

「ちゃんと返してもらってた。

 オレがどこにしまったかは、 

 映ってなかった。

 あ~~~、もうだめだ~~~。」

 

「それじゃあ、とにかく、カード紛失届を連絡しないとね。早い方がいいよ。ほらっ。」

 

 

「ああ・・・

 

 ああ・・・

 

 

 あああーーーーーーーっ!!!」

 

 

 

その叫び声、なんなの?

 

 

 

 

「あったーーーーーーっ!!!」

 

 

「へっ? 

  どこに!?」

 

 

 

 「ここ ♪♪♪」

 

 

 

 まさぐっていたバッグの中から、

  きらり~ん ✨ 

    カードを取り出して見せた。 

 

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20201110134241j:plain

 

 

 

しまった〜〜〜〜〜〜!!!

オヤジのバッグの確認を忘れてた〜〜〜!!!

 

人さまにご迷惑をかける前に、

私がもう一度確認するべきだった〜〜〜!!!

 

 

「バッグの中も調べた」の言葉を鵜呑みしてしまった・・・という私の失態。実に悔やまれる事件だった。

 

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、コソコソと買い物をして、クレジットカードを紛失したりしない人でありますように・・・