四コマオヤジの事件簿 

やってやれないことばかり

ルーツ事件

こんにちは。

 

なんと!

今年のお正月、私はオヤジの実家で、

は・じ・め・て、

結婚以来二十数年経った今になって、

は・じ・め・て、

 

お酒をいただきました!

 

 

今年はうちの息子が運転できるようになったので、義姉の旦那さんが「一緒に飲もう!」と。

 

ん?

つまるところ、

オヤジとは血のつながらない人から、

お酒を勧めてもらった、ってわけ。

 

 

そうかぁ!

 

私は今までずっと、

オヤジのお抱え運転手だったのねぇ・・・

 

盆正月、家族で出かけても、

可愛がられる感もなく、

どことな〜く、他人扱いされてきた。

 

可愛がられる嫁になろうと、結婚する前も、結婚してからも、私の決意は揺るぎなかったが、結婚後3年で・・・諦めた。

 

だって、いつまで経っても、

可愛いのはオヤジだけ

 

まあ、もういいや。どうでもいい。

 

 

 

さてさて、

こうして初めてお酒をいただいたのだが、

 

だんだん深い話になってきた。

深イイ話ではなく、

深オソロシイ話。

 

これがまた、

義姉の旦那さんの言葉から始まった。

 

あることで、義姉の本籍地がびっくりな場所(500㎞以上離れた地)だったことが判明した!と。

 

つまりは、

オヤジのオヤジ、義父の本籍地?

 

義姉の旦那さんは、そりゃ〜驚いたそうで。

あなたも何者かよく分からない人を嫁にもらってたのね、と思った私。

そうそう、私も何者の嫁になったのか、今でも分からないのよ、と言いたい私。

 

 

「それじゃあ、

 そこがこの家のルーツになるんですか?」

と、問うてみた。

 

 

   し〜〜〜〜〜ん

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210901165725j:plain


 

ありゃま!

義父が他界した今、

誰も答えられないらしい。

 

義兄、

「おとっつぁんは、そういうこと何も話さんかったからな〜」

 

私、

「お義兄さんの方からお義父さんに尋ねたことはないんですか?」

 

義兄、

「聞いたことないよ〜」

 

 ワーオ! どっちもどっちだわ、こりゃ!

 

 

オヤジは何者?

オヤジの兄は何者?

オヤジの姉は何者?

 

姉弟3人そろっても、自分たちがどこから来た何者の子なのか分からない。自分の父、たった一代前のことが分からない。

 

 そんなことって、あるぅぅぅぅぅ!?

 

 

だから、

たまさか結婚して姻戚関係になった私たちは、この先もずっと、配偶者が何者なのか分からないまま生きていくしかないようで・・・

 

私なんかは、その本籍地とやらに何か大きな秘密が隠されているのでは? と疑念をいだいていたり。

まあ、それももう、どうでも良くなったけど。深掘りはしないよ。深入りもしない。

 

 

 世にも奇妙な、オヤジ一家。

 血のつながりにも全く関心がないらしい💧 

 

 そりゃあ、

   嫁にも子にも関心ないってか⁉️

                 ち〜ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が何者なのか、あなたは気になりませんか?

 

別居合意事件

こんにちは。

 

この25年の間に、何度か別居・離婚を切り出しました。もう、ほんとに、私の身がもたない感じです。

と言いつつ、まだ実現しないでいるのには いくつかの理由があって…   ひと言で言えば、私の肩にたくさんのものが のっかかっているから。

本来なら夫婦二人で抱えるはずのものを、全て一人で背負って生きてきたのですからね。そりゃあズッシリ重たいんです。

さてさて・・・

 

 * * *

 

この春にも、そんな話になった。

 

前日、長男がドライブに誘ってくれた。ボロボロになった私を見かねたらしい。

「次男(重度自閉症)は置いて行こう。大丈夫、お父さんがいるんだから死にはしないよ。今日は2人で行こう。」

と。

その道中で私の愚痴をきいてくれた。

父親の悪口なんて聞きたくないだろうし、普段は私も冗談程度にしか話さない。

「いいよ。言いたいこと全部話して。」

そう言って聞いてくれた。

 

次男のことがやはり大変。コロナ禍になってますます大変になった。それなのにオヤジ(夫)は助けてくれるどころか、しっちゃかめっちゃかに かき回す。今までいろんな苦難が訪れたけど、何一つ助けてもらえなかった。相談すらできずに一人で乗り越えてきた。

次男のことは息子だから頑張れる。でもね、オヤジの言動にイライラしたり、オヤジの世話や尻拭いはもうしたくない。

自分がどんどん醜い人間になっていく。心のきれいな人間でいたいし、優しい母親でいたい。

 

そんな話を聞いてもらった。

 

 

そして翌日の朝。

三男もそろったので、全員で家族会議なるものを開き、別居したいと申し出た。

「以前鬱になった時のように、私はまた壊れかけている。本当なら私が出て行けば済むのだろうけど、息子たちの学校、次男の施設通いもあるから、私が出て行くわけにはいかない。1ヶ月でいいから、お父さん(夫)に別の所に住んでもらいたい。」

と、このような内容を話した。もちろん理由もつけて。

 

そこに長男。

「お母さんがそんなに苦しいのなら、しばらく離れてもいいと思う。」

そして三男。

「僕もその方がいいと思う。」

と。

 

こう家族に言われたら、今回ばかりはオヤジもNOとは言えない。

しぶしぶ頷いた。

 

 

さて、また翌日。

朝、起きて来たオヤジ。

「ネットで部屋を探してみたけど、どこも高いな〜。それなりの部屋だとそれなりの金額だ。」

 

ん? 

オヤジ、それなりのイイ部屋に住もうと思ってる?

 

「家電も全部そろえないとな。炊飯器もいるよな。あー、鍋とかも買わないと。」

 

ん? 

オヤジ、自分でご飯作って食べるつもり? 米さえ洗えないのに料理ができるとでも思っているわけ?

 

「あ〜、テレビは大きいのがほしいな。」

 

ん? 

オヤジ、なんかすごく贅沢なこと想像してる?

 

あっけに取られた私は、オヤジの想像を振り払うべく、家電付きのウィークリーマンションに住んでみたら? と言ってみた。

 

「ああいうマンションはな、隣との壁が薄いんだぞ!  住めるか!」

と。

 

じゃあ、実家のお義母さんが使ってた部屋を貸してもらったら? と言うと、

 

「あんな狭苦しい部屋はごめんだ!」

と。

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210928173958j:plain

 

  ワ〜〜〜〜〜~~~オ!!!

 

こやつ、スゲ〜暮らしを妄想しているぞ。

広い部屋に大きなテレビを置いて、ド〜ンと大きなソファに座り、すずしい顔でテレビにパソコン、スマホにゲーム、そんなことを想像してるよね?

掃除も洗濯も料理もゴミ捨ても一切しないオヤジ。今のオヤジ部屋ひとつでも、とっ散らかして片付けない。一年中の寝具が一年中置きっぱなし。買い込んだお菓子やカップ麺もあるらしい。匂いが気になるのか、掃除はしないが芳香剤は切らさない。

何やら、もう、腐った蜜柑のような、鼻をつく匂いがドアの隙間から漏れ出ている。

 

そんなオヤジの頭の中は、的外れな妄想でいっぱいになっているらしい・・・

 

そう。オヤジは自分がデキる人間だと思っている。なんでもやれる人間だと思っている。一人暮らしなんて、簡単、完璧にこなせるゼ、と信じて疑わない。

 

 妄想人間の妄想って、スゲーな。

 

 目を覚ませ〜〜〜〜〜っ!!!!!

 

 

「で、別居可能なお金って、うちにある?」

と問うてみた。

 

「さー。」

 

「それが一番大事だよ。2世帯にするって、すごくお金かかるんだよ。両方ギリギリの生活をしても厳しいかもしれないよ。お願いだから、この際お金の管理をさせてくれない? 別居できるかどうか試算するから!」

 

「うーん、どうだろうねぇ。」

 

ど、どうだろうじゃないし。

オヤジが金銭管理をできない上に、金銭感覚までオカシイものだから、こっちは生きた心地がしない。何が買えて何が買えないのかも分からない。まして別居となれば・・・

 

 * * *

 

こういう理由で、またしても別居に踏み切れませんでした。

別居したら、オヤジはやりたい放題、外食三昧。映画にアロママッサージ、じゃんじゃん受動娯楽に走るに違いない。

家族にはケチケチするくせに、自分の物となると値段は気にしない。高額=イイ物という考え方は義父譲り。どこまでも どんぶり勘定。

 

 ほんとに、もう、

 

  ウ~ン~ザ~リ~!!!

 

このまま別居すらできないのか⁉️  いつか義実家に返してやる‼️  私の闘いはまだまだ続きます。

あ〜、カサンドラや〜💧💧💧

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、状況を読める人でありますように・・・

 

   やはりこの手口 ↓ ↓ ↓ しかありませんかね?

yonkomaoyaji.hatenablog.com

 

とある相談所で

こんにちは。

 

オヤジ(夫)が発達障害(アスペ)だと分かり、この家族を守るべく、私なりにあれこれ試行錯誤してみました。しかし、とうのオヤジは全く困り感がなく、何一つ変わることはありませんでした。

悩みに悩んで鬱になり、病院通いをしてもなお、苦しみから逃れらない。

思い詰めた私は、とある相談機関を訪ねることにしたのです。

ちなみに、うちのオヤジは完璧なるアスペ受動型で、チョー不器用ときてる。ほんっとうに何もしません出来ません。なのに自分は神の子でもあるかのような自己肯定感を持っています。

そんなオヤジとの生活に疲れた…と相談しました。

その時いただいた返事がこちら。

 

 * * *

 

離婚するか、別居するしかないですね。

まずは別居しましょう。

ただ、こういうご主人の場合は、あなたが全てを段取って準備する必要があります。

 

あなたが部屋を探して契約し、

家具を運び入れ、

必要なものを全部そろえ、

引き出しの中まで整理してあげないといけません。

 

つまり、ご主人には体を動かしてもらうだけにするのです。

 

一つでも自分でやってとご主人に言えば、めんどくさがって全部嫌だと言い出すでしょう。

 

だから、ぜんぶ、ぜ〜んぶ、細かい所まであなたが準備することです。

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210918215158j:plain



 く、苦し過ぎる〜〜〜〜〜っ!!!

 なんで私がそんなことまで〜〜〜〜ーっ!!!

 

とは思ったものの、「ドンピシャ」と納得する話でした。

 

そうそう。うちのオヤジはそこまでしないと別居なんて出来ない。

それだけじゃない。仕事場までの距離や移動方法、近くにどんなスーパーやコンビニがあるか、周囲の環境まで御膳立てしておかなきゃムリ。

 

納得はいくものの、気が遠くなるような話。

 

「これらが可能なら別居なさい。そうでないとあなたの身が持ちませんよ。」

そう言っていただいたものの・・・

 

当時私は鬱の真っ只中。重度自閉症の次男の世話に明け暮れ、3年に及んだ白血病の治療を終えたばかりの三男をかかえていて・・・

 

何よりオヤジが家計を握っているのがネック。私は家にどれだけお金があるのか無いのか知らないわけで・・・

 

その時の私は行動に移すことができなかったのです😭😭😭

 

可能ならば家計は握っておいた方がいいです。これ、一番困ります。

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、喜びや苦しみを分かち合える人でありますように・・・

 

誕生日事件

こんにちは。

 

今回はむかしむかしの話。結婚当初、まだ私が初々しい新妻だった頃。私にもそんな時代があったのです・・・

 

 * * *

 

結婚して初めてのオヤジ(夫)の誕生日。

オヤジが出勤した後、まだ食器も洗ってない早い時間に、電話が鳴った。

義母からだった。

 

「今日は〇〇の誕生日でしょ?」

「はい。そうです。」

「何で私に電話がかかってこないの?」

「えっ?」

「今日は〇〇の誕生日でしょ?  誕生日には母親に電話をかけるものでしょ?  産んでくれてありがとうって感謝する日でしょ?  私が産まなきゃ〇〇は存在しないわよね?  だから私にありがとうって感謝する日でしょ?

あなたは電話するように言ったの?  どうして電話をさせないの?  あなたの役目でしょ?

あなたは今まで井の中の蛙だったから、そういう常識がないんでしょうよ。でも〇〇と結婚したんだから、いつまでもそのままじゃ困るのよ。ちゃんと常識を持っていれば、誕生日に母親に電話することくらい分かるでしょ!」

 

・・・ケロケロッ?

つまりは、社会人として働き通しだった私は世間知らずで非常識…と? それでもって、こんなに朝早くから延々と説教を食らわせる必要がある…と?

 

義母の話の途中から、いやいや、話の初めから、私の脳みそはモヤモヤモヤモヤ

「へっ?

 何言ってんの?

 感謝されたきゃ息子に言えばいいじゃない。

 そもそも、そんな息子に育てたの?

 産んでくれてありがとう?

 そう言ってくれる息子に育てとけば?

 電話しないのはあなたの息子。

 感謝しないのもあなたの息子。

 嫁に説教なんて、お門違いも甚だしいわ💢」

 

と 怒鳴り散らしたかったけど、義母に向かって言えるはずもなく、とりあえず言いたいだけ言わせておいた。

「仕事から戻ったら電話させます。」

ガチャンッ!

 

 

夜になって帰宅したオヤジに問う。

「お義母さんに電話した?」

「いや。」

「誕生日には母親に電話するんじゃないの?」

「なんで?」

 

f:id:yonkomaoyaji:20210914205428j:plain



ほーらね!

おたくの息子、誕生日に感謝の電話なんて今までしたこと無いんでしょ? そんな息子に育ててないでしょ?

 

 何で私のせいにするのよ〜〜〜〜!!! 

 ケロケロケロ〜〜〜〜ッ!!!

 

 * * *

 

今思い出しても腹が立ちます。嫁いびりにしたってひどい話。トンチンカンでアホらしい。

あの頃の私はまだ何も分かってなかったけど、今の私ならよく分かる。

 

靴は脱ぎっぱなし。ドアは開けっ放し。電気は付けっ放し。ゴミは置きっ放し。パンツは裏返しっ放し。椅子ひとつ元の位置に戻さない。出るよ、出るよ、どんどん出るよ!

 

 ちゃんと子育てしとかんか〜〜〜いっ!!!

 こんなん結婚させたらアカンやろ〜〜〜っ!!!

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、感謝する気持ちを持っている人でありますように・・・

 

佃煮事件

こんにちは。

 

先日、オヤジ(夫)が瓶詰めの佃煮らしきものを買ったようです。

こっそり購入し、こっそり食べるし、もともとオヤジのものには興味もないので、それは全然構わないのですが・・・

 

 * * *

 

夕飯時、夫がまた瓶詰の佃煮らしきものを出してきた。

ところが、蓋が開かない。

 ンーグッ ンーグッ クッソーッ

わざとらしく声を上げる。

 

見かねた息子が、

「お父さん、開けてあげようか?」

と、声をかけた。

 

 

「おまえ、

 

 

  腕に覚えがあるのか!?

 

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210913100153j:plain



 ひえ〜〜〜〜〜っ!!!

 

   だー、

    かー、

     らー、

 

 そんな小難しい表現、

 

  日常で使うなっつーの!!!!!

 

見事なまでに、家族が固まりました。ああ、食事が喉に詰まります💧

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、無駄に知識をひけらかす人ではありませんように・・・

 

スーパー銭湯事件

こんにちは。

 

今回の話は、悲しく切ない内容です。思い出しても、書いていても悲しい。

記録として残します。何のために記録するのか? それは内緒🤫

 

 * * *

 

重度自閉症の次男が小学4年生の時の話。

突如、オヤジ(夫)が次男をスーパー銭湯に連れて行くと言い出した。

「ムリムリ! 初めての場所は苦手だし、人が多いのも嫌いだし、熱いお風呂も入れないから絶対にムリだよ!」

と、引き止めた。

「そんなことはない。オレが一緒だから大丈夫だ。」

と、言い張るオヤジ。

 

「行きたいなら一人で行っておいでよ。一人ならゆっくりできるよ。」

と勧めたが、

何が何でも次男を連れて行くと譲らない。どうやら一人じゃ寂しいらしい。

 

「ムリだって!」

と言えば、

「オレを信用出来ないってことか!?」

と怒り出す。

 

仕方なく許可することにしたが、くれぐれも目を離さないように、無理強いをしないように、駄目だと思ったら諦めて帰って来て・・・と延々と言い聞かせた。

 

 

そうして数時間後に戻って来た二人。

「どうだった? お利口さんにしてた?」

と尋ねると、

ニヤニヤしながらオヤジが言った。

「それがさ、大変だったんだよ。オレがサウナに入ってたら、なんだか外がうるさくてさ。コーン、コーンって音がするし、叫び声も聞こえてさ。あんまりうるさいからケンカでも始まったのかと思ってサウナを出たら、〇〇(次男)がギャーギャー叫びながら、桶を投げ飛ばしてた。焦ったーっ!(笑)」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210911132831j:plain



 ウ、ウ、ウ、

  ウガーーーーーーーッ!!!!!

 

つまるところ、オヤジは一人でサウナに入り、外に残された次男がパニックを起こして、叫びながら銭湯の桶を投げ飛ばしていたと!?

 

あれだけ目を離すなと言ったのに?

無理強いするなと言ったのに?

駄目なら諦めろと言ったのに?

 

そもそも連れて行くなと言ったじゃないの!

一人で行けと言ったじゃないの!

 

 * * *

 

オヤジはこういう人。一人で行くのは寂しいが、決して人には合わせない。自分の気の向くまま、自分のことだけ考えて行動する。

 

息子にこんなつらい思いをさせたのに、そのつらさなんか全然理解できなくて、まるでオモロイことに偶然でくわしたかのようにニヤニヤしながらしゃべってる。

 

オヤジなんて、

 オヤジなんて、

  二度と信用するものかーーーーーっ!!!

 

この事件以来、慣れない場所には決して連れて行かせないと決めました。全くもって息子のことを理解しない、理解しようとも努めない、そんなオヤジはいりません。

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、信用に値する人でありますように・・・

 

標識事件

こんにちは。

 

今年の夏は雨が多かったですね。私の住む地方も何度も激しい大雨が降りました。今回はある雨の日の話です。

 

 * * *

 

早朝から雨が土砂降りだったので、息子2人を駅まで車で送った。

 

家に戻ると、オヤジ(夫)が、

「早かったな。どの道を通って来た?」

と聞いてきた。

 

「えっ? いつもの道だけど?」

 

「だから どの道かと聞いてるんだ!」

 

「へっ? 普通にそこから帰って来たけど?」

 

「そこって、どこを?」

 

「そこの信号を曲がって来たけど?」

 

「は? そこの信号は右左折禁止だぞ!」

 

「駅の方からだと曲がれるよ?」

 

「何言ってるんだ! それじゃ交通違反だぞ!」

 

「違うよ。右左折禁止は反対から来る車だけだよ。7時から9時までね。」

 

「は〜!? 

  オレはいつも ぐるっと回って来てるぞ!」

 

f:id:yonkomaoyaji:20210903121301j:plain

 

 なに? なに? なに? な〜に〜?????

 

この信号機、家から一番近い信号機。十字交差点になっていて、4方向のうち1方向だけが7時-9時右左折禁止の標識が付いている。

 

オヤジ、まさかの標識誤認識

しかも、ここに越して来て5年。

一番近い交差点だから、しょっちゅう通る場所なのに、それを知らなかったってこと?

 

怖い〜〜〜〜〜〜っ!!!

 

思い込みだけで5年間運転してたの〜〜〜っ!?

 

他の場所はどうなのかしらね? 標識ちゃんと見てるのかな? 意味は理解してるのかな? いろいろ不安になってきました。

が、

運転くらいしてもらわないとね。

ただし、

よほどの理由がない限り、同じ車には乗りません。これまでも、これからも。

 

 * * *

 

いつの頃からか、オヤジと同じ車に乗るのが苦痛で仕方なくなりました。狭い空間ですからね。息が苦しくなるし、胃も痛くなる。

ちょっとそこまで、息子たちも一緒なら耐えますが、長い時間はもうムリです。

助手席? ムリムリムリ!

たぶん20年以上助手席には乗ってない。

 

おや? そんなに前から何かを感じていたんだね、私・・・

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、頼りがいのある人でありますように・・・

 

90歳事件 

こんにちは。

 

今日の話は「義母の誕生日」。私は鬼嫁です。鬼嫁で〜す。

 

 * * *

 

朝っぱらからオヤジが言った。

「今日、オカンの誕生日でさ。90歳だ。」

 

「それは、おめでとうございます。」

と、返事をした。

 

「90歳は何寿って言うんだっけ? 傘寿? 卒寿? えっ? 違うかな?」

オヤジ、一人でベラベラとよくしゃべる。

 

しかも、どうやら返事がほしいらしい。

今めっちゃ忙しいんだけど、見て分かりませんかね? 

 

それでもって、義母の90歳について私に何かを言ってもらいたがる。

 お祝いしに行く? プレゼントを買う?

たぶん、こういう類のことを求めているっぽい。

 

オヤジ・・・? 

私と義母の歴史を知っているかい?

 

 

義母は現在「老人入所施設」に入っている。もう何年になるだろう。

この件にも逸話がある。私は義母が入所したことを知らなかった。オヤジにも尋ねたが知らなかった。後付けで聞かされたってわけ。

それまで義母は義兄一家と暮らしていた。義父が亡くなった後、しばらくして認知症の症状が出てきたのだけれども、スピードはゆっくり。自分でご飯も食べれるし、自分で歩いてトイレにも行ける。少々会話が噛み合わない時もあったが、これくらいで部屋に閉じ込めておくのはどうだろう、と私が哀れに感じるほどの扱いだった。まあ、一緒に暮らしているわけじゃないから、実のところの大変さは分からないけど。

そしてある日、入所していた。驚いた。

 

オヤジに、

「これでいいの?

 何の相談もなく施設に預けられて。

 息子としてどうなの?」

と 尋ねてみたが、いつものようにオヤジは だんまり。沈黙。

 

更に、オヤジは なかなか施設に足を運ばない。

「たまにはお母さんの顔を見て来たら? 施設に一人できっと寂しいよ。」

私に言われて、あっそう?みたいに出かける。

 

なんだろうね、この不思議な空気。

 

 

さてさて本題です。私と義母の歴史。

私は結婚以来、義父母に可愛がられたことがない。口を開けば息子(オヤジ)の心配ばかり。

「あなたがしなさい。してやりなさい。」

「野菜を食べさせてる? 今の旬の野菜を言ってみなさい。テストします。」

「これは〇〇の好物だから〇〇に食べさせて。」

「こんなだらしない服着せないで。あなたが整えてやりなさい。」

「子どもができないのはあなたに欠陥があるんじゃないの? 生理はちゃんと来てる? 夜はどうなの? やるべきことはやってるの?」

やいのやいの。

 

次男に障がいがあると分かってからは、更にヒートアップ。

「こんな何もならない子を産んで! あなたのせいよ。あなたが悪い。」

「うちにこんな血筋はない。あなたの家の血筋でしょ。」

「全く、こんな子生まれなきゃよかった。」

顔を合わせる度に言われた。

そしてその激しい言葉の最後に必ず言う。

「〇〇(オヤジ)が かわいそうに。」

 

責め立てられながら、ぼろぼろと涙を流す私。

誰一人として、義父母を止めない。

オヤジはガツガツお菓子を食べ続ける。お菓子は見えても、泣いている妻は見えない。

 

帰り道、オヤジに訴えた。

「どうして私ばかり責められるの?」

 

「えっ? そんなこと言ってた? 全然聞こえなかったよ?」

 

f:id:yonkomaoyaji:20210903120513j:plain



この歴史、黒いんですけど!?

 

年2回、挨拶に行ってるだけでも偉いと思うんですけど!? まだ何か!?

 

90歳のお祝いに「お義母さん、〇〇さんを産んでくれてありがとう」と言えとでも!?

 

 

  あーりーえーなーーーーーい!!!

 

 

私は鬼嫁ですかね? 鬼嫁かもしれませんね。

結婚したら、義父母にかわいがられる嫁になるはずでした。大事にされる妻になるはずでした。こんなに苦しみ続けるなんて・・・   ち〜ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、あなたの気持ちを理解してくれる人でありますように・・・

 

もうひと言

あなたの家の血筋・・・ってねぇ🙄🙄🙄

 

日記事件

こんにちは。

 

8年ほど前、息子のWISC検査がきっかけとなり、オヤジ(夫)が発達障害だと気付きました。

悩んだ挙句、オヤジに内緒で診療内科へ行ってみたわけですが、

そこで医師に、

「50歳近くにもなって、もう何もできることはない。変わらないよ。変えられない。」

と言われました。

 

変わらない。変えられない。

そう言われたけれど、それでは私も息子たちも困るわけで・・・

 

何とかしなければ! 

その一心で「オヤジ改造計画」を試みました。

今回はその頃の様子です。

 (うちのオヤジの場合です)

 

 * * *

 

まず初めにしたのがこれ。

⚫︎メモを書く

主に買い物の時だけど、正直、オヤジに買い物は頼めない。常識的にとか、一般的にが通用しないオヤジ。名称をメモしたところで私が望んだものは買って来れない。

頼むのはハンバーガー、ドーナツ、お弁当くらい。なぜなら、行く前にメニューを見て決めておけるから。(この時点で悲しみある)

 

ところがオヤジ。

メモを書いたことで安心するのか、メモ紙を忘れるとか、お店でメモを見ないとか。

「あれ?  ひとり分足りないよ?」

なんてことが度々ある。

 

自分の分は忘れない。しかも自分の分は大量かつゴージャス。そして決して誰にも譲らない。

 

かなり しんどい。

 

 

もう一つがこれ。

⚫︎メモ日記をつける

オヤジと子どもたちの関わりは皆無に近い。そこで、今日誰と何をしたか(話でも可)を日記に記すことを提案した。

「メモ書きでいいからね。字も雑でいいからね。とにかく子どもたちと関わらないと、いい父親にはなれないんだよ。1ヶ月経ったら私に見せてね。」

と、やさしくオヤジに諭した。

もちろん忘れないように、大きめのノートも手渡して。

 

オヤジも

「分かった。そうしよう。」

と。

 

皆さんお分かりでしょうが、日記を書くのが目的ではなく、子どもと接することが目的。子どもが今何をしているのか、何に関心があるのか、父親として学んでほしい。子どもに愛着を感じてほしい。

・・・とは言っても、長男は既に中学生になっていたけれど。

 

さてさて1ヶ月が経ち、2ヶ月が経った頃、オヤジに声をかけた。

「あの日記帳、見せてもらってもいい?」

「あー、分かった。後で出すよ。」

 

数日待っても出して来ない。

よーし、こっそり見てやろう。

おお、ここにあった!

どれどれ・・・

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210826151402j:plain


 

 ウガーーーーーーーーーッ!!!

 

 真っ白!!!!!

 

 一文字もない!!!!!

 

 

ご丁寧に、オヤジはノートに線引きを施していた。日付も書けるように枠がある。

 

しかし・・・

文字は無い。

日付も無い。

 

 

というわけで、

私が本や何やで調べて考えた「オヤジ改造計画」は、

見事に裏切られて終了。

 

日記帳が空白であるように、オヤジと子どもたちの関わりを目にすることは この間もありませんでした💧

 

 

ほかにもいろいろ やってみたのですよ。

やるだけは・・・ 

 

押してもダメ、引いてもダメ。

暖簾に腕押し。

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、父親の役目を果たす人でありますように・・・

 

手羽先事件

こんにちは。

 

また食べ物の話で失礼します。食べ物のことを事件簿にするたびに、自分が浅ましい人間なのか?と心配になります。  とほほ

 

わが家の手羽先料理は、塩コショウを振ってオーブンで焼くだけの簡単料理。チョー人気メニューです。簡単だけど、油がはねて片付けは…大変。

5人家族だけど、ぷりぷり肉が苦手な次男と私は食べないので3人だけ。オヤジ(夫)、成人長男、高校生三男です。この3人が同じ時間に揃う時だけのメニュー。やっぱり焼き立てが美味しいですからね。

 

 * * *

 

さて、この日の手羽先は20本。3人で分けると7本・7本・6本。

そこはやさしい高校生が譲ってくれる。僕は6本でいいよと。

 

焼き立てを分け合うはずが、なかなか長男が帰って来ない。

仕方なく食べ始めた。

 

「どれどれ」

  オヤジの目がギラつく。

 

 はーむっ じゅばっ ちゅるるっ

 

相変わらず汚らしい音を立てる。

 

ものすごい集中力で かぶりつく。

 

 はーむっ じゅばっ ちゅるるっ

 

あまりの勢いで食べ続けるから、

「長男にも大きいヤツを残しといてよ」

と、釘を刺した。

 

「分かった」

 

そう言いながら、オヤジは一番デカい手羽先を自分の皿にのせた。しかも自分の箸でアレコレ物色して。

 

「あれ? 

 7本ずつだったよね?

 何本食べたか分からなくなった。」

 

「ちゃんと残しといてよ。」

 

慌てて食べ散らかした骨の数をかぞえ始めるオヤジ。

「いーち、にー、さーん、しー。

 今4本だ。あと3本か。

 食べられるかなぁ。」

 

「7本必ず食べるってことじゃないからね。大きいのをたくさん食べたんだから、1本長男に譲ったら?」

 

 

「は?

 

 そんなことをしたら、

 

 オレの方が

 

 2本も少なくなるじゃないか!

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210723122437j:plain


 

・・・

絶句。

 

ムリ ムリ。オヤジに何を言ってもムリ。

開いた口が塞がらない。

 

 

何も言えずポカンとなった私の目の前で、

 

「どれどれ」

 はーむっ じゅばっ ちゅるるっ

 

 

 

残業で遅くなった長男。

「やった〜っ! 手羽先だ〜!

 今日もうまいよ〜!

 

 でも、

 今日の手羽先、

 なんか小さいね」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210723122735j:plain


 

ご、ごめんね。

遅くなると分かっていたら、先に取り分けたのにね。大皿にのせた母が間違ってたよ。

ああ、ごめん、ごめん。

 

 

オヤジは「分かった」といつも言います。でもオヤジの「分かった」は「理解した」ではありません。

「聞いた」

「聞こえた」

くらいかな。

 

でも聞き手の方は「理解した」と受け取ります。理解してもらえたんだな、と。

こうやって、「分かった」という言葉を使いながら、オヤジはこれまでの人生を何とか切り抜けて来たのだろうと思います。オヤジにとっては便利な言葉。

 

は〜〜〜〜〜

何度もこの言葉に裏切られて来たんだけれど、私の中の常識人が、まだ時々オヤジの「分かった」を鵜呑みしてしまいます。  オーノーッ

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、ひとりよがりな人ではありませんように・・・

 

ガム事件

こんにちは。

 

オヤジ(夫)の後にお風呂を使うと、しんどいのです。

 

まずは抜け落ちた髪の毛の散らばりように、がっくし

床面のみならず、壁に何本も張り付いている。

せめて床に落としてくれないかな。そして最後に流してくれ。

繰り返し伝えているのですが、繰り返し忘れます。がっくし

 

私が使う時は、まずこの髪の毛流しから始まります。

 

次に、ラックにあるはずのシャンプー類が姿を消しています。

何故だか棚の上に置いてある。

こんな高い位置に置く理由すら私には分かりません。

これも繰り返し言うのですが、

「あーね。」

で、繰り返します。がっくし

 

シャンプーを元の位置に戻します。

 

今はオール電化になって、お風呂のお湯の量を一定に保ってくれて助かります。

以前はひどかった。オヤジの後に入ると、なんとお湯の少ないこと! 膝下までしか残っていない。後に入る人のことなんか全く気にしない。使いっぱなし。裸で風呂場に行って愕然。この量で済ませということなのか?  がっくし

 

最後に給湯器リモコンのスピーカー部に入った水を拭き取って、私のお風呂が終わります。

いったいどんなお湯の掛け方をしたら、スピーカーが機能しないほどまでに水が入るのか? 不思議でなりません。がっくし

 

毎日のことですから、毎日がっくしの連続です。1日の終わりのお風呂で、毎日がっくししてごらんなさい。それはそれはツライ。

 

 * * *

 

ある日、風呂上がりのオヤジが、ノコノコと近づいて来た。しかも、50cm圏内に! 

 

やめてくれーーーーーっ!

近過ぎーーーーーっ!

呼吸が止まるーーーーーっ!

 

 

「あのさ、ちょっと頼みがあるんだけど」

 

「な、何?」

 

「さっき風呂場でさ、

 浴槽のふちにガムを置いたんだよ。

 それがないんだ。

 探したけど見つからない。

 

 見つけたら捨てといてくれる?

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210720175838j:plain


 

いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!

なんで私が、

 オヤジの噛んだガムを探すの〜〜〜〜〜っ!?

 

 

「何言ってるの!?

 探して来て!

 見つけて来て!

 

 だいたい、

 どうしてお風呂でガムを食べたわけ!?

 

 ほら早く!!!

 今すぐ探して来て!!!!!」

 

全く何を考えているのか分からない。そんなことまで私にやらせるのか!? 私が「うん ♪  探すね ♪ 」とでも言うと思ってるの!? ウガーーッ

 

数日後、夢を見ましたよ。お風呂の天井にガムがくっついてる夢。

ああ、恐ろしい。オヤジが何かしでかす度に、私の脳がものすごく混乱するのです。ガムさえもが悪夢となって、私に襲いかかるのです。   ち〜ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、あなたに尻拭いを求める人ではありませんように・・・

 

産後事件2

こんにちは。

 

前回産後の話を書きました。その続編です。

 

初産は里帰り出産だったので、ベビーちゃんが生まれた後 私はしばらく実家で過ごしました。

何もかも分からないことだらけ。ベビーちゃんがなかなか母乳に吸いつけないものだから、授乳にも時間がかかりました。ウンチの状態に右往左往、発疹が出ては右往左往。

初産の後って、ほんとに大変ですよね。

 

 * * *

 

1ヶ月ほど経って、いよいよアパートに帰ることになった。

正直なところ、まだ不安がいっぱい。実父母の助けもなくなって、一人でベビーちゃんを育てながら家事をする…   私にできるかなぁ。買い物とかどうしよう。あれこれ、いろいろ心配で。

しかし、私も念願の母親になったことだし、頑張らないとね💪

 

オヤジ(夫)が迎えに来た。

私の実家でもゴロゴロ寝てばかりいるオヤジ。

・・・これからもこうなのかな。

 

 

さてさて1ヶ月ぶりのわが家。

 

懐かしいような・・・

 

臭いような・・・?

 

とにかく窓を開けよう! 

 

そう思い、ベビーちゃんを床に寝かせようとすると、

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210713154852j:plain


 

 ギャーーーーーーーーーッ!!!

 

 む、虫がーーーーーーーーーッ!!!

 

 

リビングの、

薄いグリーンのカーペットの上に、

黒胡麻一袋をひっくり返したみたいに、

小さな黒い虫たちが、

所狭しと死んでいるではありませんか!!!

 

黒胡麻一袋分よ!!!

マジで!!!

 

 ギャーーーーーーーーーッ!!!

 

 

「ねえ、虫がこんなに死んでるよ!?

 どうして!?

 まさか、 

   1ヶ月ここに住んでて

 気づかなかったの!?」

 

「うわっ。これ、全部、虫?

 気持ち悪っ。

 全然気づかなかった。」

 

黒胡麻一袋分の虫の死骸に気づかなかったらしいオヤジ。そんなことある?

って言うか、1ヶ月以上も掃除機ひとつかけなかったってこと? そんなことある?

今日、私とベビーちゃんが帰ってくるって、前々から分かってたことだよね? どういうこと?

 

「これじゃベビーちゃんを寝かせられないよ」

 

かたまるオヤジ。

 

「もういい! 私が掃除機かけるから、あっちでベビーちゃんを見てて!」

 

掃除機をかけながら泣けてきた。

毎日毎日、朝も昼も夜も、ぐっすり眠ることなくベビーちゃんのお世話に明け暮れてきた。

クタクタなの。

クタクタで帰って来たの。

クタクタで帰って来たのに、虫がいっぱい死んでて、掃除も出来てなくて、なにやら臭い匂いがして、オヤジは掃除機をかけようかとも、ごめんとも言わず、ただの棒みたいに かたまってて・・・

 

泣きながら汗だくで掃除機をかけた。

やっと3DKの掃除を終えてベビーちゃんに授乳していると、

夫が言った。

「夕飯、どうする? 何か作るの?」

 

「もう疲れたよ。買い物に行く気力もない。コンビニでいいから、何か買って来てくれない?」

 

「分かった。

 じゃあ、

 

 

 カップ麺でいい?」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210711173116j:plain


 

 いや〜〜〜〜〜〜〜っ!!!

 

こんなにクタクタで、

ヘトヘトで、

授乳して、

 

 カップ麺ひとつなの〜〜〜〜〜〜っ!?

 

せめてお弁当にしてくれと頼みました。この日の衝撃は覚えているけれど、翌日以降のことはすっかり忘れています。どうにかこうにか頑張ったんでしょうね、、、私が。

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、産後のあなたを気遣ってくれる あたたかい人でありますように・・・

 

産後事件

こんにちは。

 

今回もまた思い出話です。思い出なんていう、美しい響きのものでもありませんが・・・

 

長男を出産した時の事件は、以前書いたことがあります。その後編という感じかな。

 

 * * *

 

初産というのは本当に疲れるもの。出産そのものも大変だし、大丈夫かな、無事に生まれてくるかな、そういう気苦労が半端ない。

 

私も長い陣痛と心配で体も心もクタクタ。

 

生まれてきたのは男の子だった。

おお〜ん、なんてかわいいのぉ💕

 

 

 

夜の出産だったので、翌日になって義父母が産院に現れた。

 カチャッ

ドアが開いて義父母登場。

 

体を起こして挨拶をしようとすると、義父母は私の横をスーッと通り過ぎてしまった。

へっ?

 

向かうは奥の窓際に座っているオヤジ(夫)のもと。

 

がしっと両手でオヤジの手を握り、

「〇〇〜っ! 

 おまえ、本当によくやったな〜っ! 

 でかしたぞ〜っ!」

へっ?

 

いやいやいや。

産んだの私なんですけど?

オヤジは弁当食べてただけなんですけど?

何なの? その怖い褒め方?

 

確かに私が産んだ長男は、義家の姓を継ぐ初めての男児。男児が生まれて喜ぶのは分かるけど、まさかクタクタの私をスルーするなんて・・・

 

オヤジ、何とか言えよな。

何も言わんのかいな。

 

それどころか、褒められて デレデレ〜 ♪ ♪ ♪

 

 

義父がバッグから何やら封筒を取り出した。

さては「お祝い」だな。

 

「さあ、〇〇。

 取っておけ。

 ほんとに偉かったな。

 早くバッグに入れときなさい。」

 

いやいやいや。

私まだ声かけられてないんですけど? 見えませんかね、ここにいるんですけど?

 

「で、おまえ、仕事の方はどうや?

 うまくやってるか?」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210711082654j:plain


 

 いや〜〜〜〜〜〜〜っ!!!

 仕事の話に移っちゃったよ〜〜〜〜〜っ!!!

 

 

この後しばらく親子は歓談し、帰り際になってようやく私も声をかけられた。

 

義父、

「おつかれさんやったな。」

 

義母、

「おつかれさん。」

 

 

 終わりかいな〜〜〜〜〜〜っ!!!

 

 

この頃はまだ何も分かっていなかった私。子どもを産めば、義父母に少しは可愛がられるようになるかもと、淡い期待を抱いていた。義父母が可愛いのは息子だけであって、嫁なんざ「子孫生産機」ってことですかね?      ち~ん

  

今日のひと言

あなたの旦那様が、あなたと義父母の架け橋になってくれる人でありますように・・・

 

yonkomaoyaji.hatenablog.com

 

ハチミツ事件・再び

こんにちは。

 

オヤジ(夫)が以前、はちみつをいただいて帰ったことがありまして、

「いい物をもらった。」

と、たいそう喜んでいました。

 

もらい物が自分の好物だった時、オヤジは決して人には譲りません。オレ様の物。

ここで一度目の事件が起こりました。

yonkomaoyaji.hatenablog.com

 

さて、その後・・・

 

何度湯煎しても、数日経つとまたガチガチに固まるオヤジ専用ハチミツ。

 

湯煎に飽きたのか(2回だけなんだけど)ハチミツ食パンに飽きたのか、それは分からないが、

オヤジはとうとう手をつけなくなった。

 

瓶には半分くらいのハチミツが残っている。

 

最初から「料理か何かに使ってくれ」と言われていたら、もちろん私も使いますよ。

オヤジが持ち帰って来た日も、大量のハチミツをどうさばこうか、たっぷり使うお菓子はないかな、そんなことを調べていたくらいだし。

 

しかし、

「このハチミツはオレが使う。」

オヤジがそう言ったから、私は手を出すのも口を出すのもやめた。使った後でぶつぶつ言われるのも面倒くさい。どうぞどうぞ ご自由に。

 

で、

結局食べきれずに、

瓶の中でガチガチになっている。

 

オヤジがハチミツを食べるのをやめて、

かれこれ5ヶ月。

 

「このハチミツ、そろそろ どうにかしたら? ずっとここに出したままだよ。」

 

「そ! 

 そうなんだよ! 

 どうしようか!?」

 

f:id:yonkomaoyaji:20210705164335j:plain

 

 ふぅぅぅぅぅぅぅ 

 

オヤジはいつもこう。

言われて初めて、オレもそう思ってたアピールをしてくる。

しかも、「どうしようか?」と聞いてくる。

 

知らんわ〜〜〜〜〜っ!!!

自分の物くらい自分で始末つけんか〜〜〜〜いっ!!!

 

更には、ぶつぶつ何やら言っている。

 

「オレにどうしろと言うんだ? ガチガチになってるんだぞ。だいたいハチミツの片付け方なんて分からないし・・・」

 

ぶつぶつ、ぶつぶつ。

 

私には聞こえていませんよ。聞こえません。オヤジのかすかな独り言なんて、ぜ〜んぜん聞こえません。

 

ハチミツ瓶ひとつくらい、ちょっと考えれば片付けられそうな気がするけど? 食べるだけ食べて片付けは出来ないよ〜って、50代のおっさんに許されることではありませんよ。

 

あー、でも、

このまま知らん顔をしていたら、オヤジはどうするだろう。あと数ヶ月は放置するとして、その後は? 新聞でグルグル巻きにしてこっそりゴミ箱へ? どこかにポイ捨てに行っちゃうことも考えられるな。

よそ様に迷惑はかけられないので、最終的にはたぶん私が着手する。オヤジの食べかすさえ、私が処分せざるを得ないなんて・・・   ち〜ん

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、自分で考えて自分で行動する人でありますように・・・ 

 

飛蚊症事件

こんにちは。

 

 * * *

 

ある日オヤジ(夫)が深妙な顔をして、誰にともなく話し出した。

視線が遠くに向くので、誰に話しかけているのか分からない。これはいつものこと。

とりあえず大きな声でしゃべれば、聞いてもらえると思っているらしい。

 

まあ、聞こえますよ。確かに聞こえます。

 

「オレは飛蚊症だ。

 どんどん数が増えてきた。

 ワシャワシャして気分が悪い。

 スマホも運転もやりにくいから、

 眼科に行く。

 手術になるかもしれないが、

 大丈夫だ。

 腕のいい医者だからな。

 ネットでちゃんと調べたから、

 心配はいらない。

 

よほどその病院を気に入ったらしい。すごく自慢げ。

大丈夫だ、心配はいらない、そこに力は入れないでくれ。まだ初診もしてないのに、なんの感情も出ないから。

 

 

「どこの眼科に行くの?」

一応尋ねてみると、

 

「〇〇眼科だ。すご腕らしいぞ。」

 

「えっ? すぐそこだよ。息子達も みんなそこで診てもらってる。」

 

 

出鼻をくじかれたオヤジ。

「そ、そうなのか?」

ちょっと声が小さくなった。

 

ちなみに徒歩6分ほど。すぐそこ。ネットで調べて、そこだと気付かなかったのかな?

 

「そうだよ。3人とも連れて行ったことあるよ。ホテルみたいに綺麗でね、おしゃれ〜な病院。先生は、アメリカだったか、どこかの外国帰り。医療機器も最新式で、手術とかバンバンやってるらしいよ。」

 

3人も連れて行けば、そりゃあ、私も詳しくなるってもの。

 

若干 悔しげなオヤジ。

わ〜✨すごいね〜✨とか言ってもらえると期待してたのかな。

 

 

さてさて、

数日後、眼科から帰って来たオヤジ。

何も言わないから、仕方なく聞いてみた。

「で、どうだったの? 手術するの?」

 

「このまま何もしなくていいってさ。」

 

「えっ? でも運転とか困ってるんでしょ?」

 

 

「別に構わないさ!

  いや〜、良かったよ!」

 

 

f:id:yonkomaoyaji:20210705163444j:plain


 

 べ、別に構わないんですか〜〜〜〜っ!?

 何が、良かったんですか〜〜〜〜っ!?

 

 

あれだけ心配してほしそうに大声で語っていたオヤジ。自分のこととなると、とにかく大袈裟に表現して周りを巻き込もうとする。今回もそれだったてこと?

 

病院で実際にどんなやり取りをしたのかは分からないけど、医師や看護師さんに変なことを言って不愉快な思いをさせていないか・・・   そちらの方が心配です💧

 

以前 他の病院で、

「旦那さん、ちょっと変わってますよね?」

みたいなことがありまして。はっきりとは言われなかったけれど、何かやらかしたんですね?くらいは私にも分かります。

それ以来、なるべくオヤジとは別の病院に行くようにしています。でも・・・オヤジは同じ所に行きたがります。

  何故なの〜〜〜〜〜っ!?

  ついて来ないで〜〜〜〜〜っ!!

 

今日のひと言

あなたの旦那様が、なんでもかんでも大袈裟にしたがる人ではありませんように・・・